水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
著作の紹介 (とける岩の洞くつ)
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著作の紹介
水と地球の研究ノート② とける岩の洞くつ(偕成社)

主な撮影機材は以下の通り
CanonEOS5D 17-40㎜ 70-200mm 100㎜ 15mm
NikonD3X 24-70㎜ 

 這いつくばってようやく人が一人通れるくらいの箇所が連続する。しかも、観光鍾乳洞ではないので照明はない。たったウエストバック1つがどうにも邪魔になって仕方がないような場所に、三脚や照明器具を持ち込まなければ撮影ができない。足元は泥だらけで岩は尖がり、危険も多い。一番遠い場所までは片道2~3時間も要する。写真を撮る場所としては、これ以上の悪状況は滅多にない。 

 照明器具がなければ撮影ができない場所での、照明の方法は、おおきく分けると2つ。1つはストロボを使う方法。あとの1つは定常光を使う方法。
 ストロボを使用すればぶれの恐れがなくなるからカメラは手持ちで済むが、ストロボをカメラから離して理想に位置に固定するための三脚が必要になる。一方、定常光を使用すれば、カメラは三脚に固定しなければならなず、ライトの方を手で持つことになる。
 いずれにしても三脚が必要になり、荷物の量に大差はない。
 それならば、光のコントロールが容易な定常光の方がやりやすかろう、と洞窟内での風景や物の撮影には定常光の照明器具を使用したが正解だった。もしも定常光という選択肢が思い浮かばなかったなら、この本はなかっただろう。
 表紙の写真などは、脚立があれば、白飛びを抑えてもっときれいに照明できる位置にライトを持っていくことができるが、洞窟の中ではどうにもならないし、ストロボで同等にライティングしようとすると、格段に難しくなる。
 野外での撮影の際に使用される照明器具と言えば10中8,9以上ストロボだが、定常光による照明の可能性を考えさせられる撮影になった。
 例えば、曇りの日の植物の撮影などの際に、LEDライトでアクセントをつける・・・などなど。