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水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
1 NIKKOR 18.5mm f/1.8
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Nikon1 V3 1 NIKKOR 18.5mm f/1.8

モリアオガエルの卵の観察で胴長を履いて沼にたち込む際に、ニコン1に1 NIKKOR 18.5mm f/1.8をぶらさげておいて、ついでに岸辺の生き物たちを軽い気持ちでスナップ。
ニコン1シリーズはピントが深いので絞り込む必要はなく、明るい単焦点レンズを付けて開放に近いところでなるべく早いシャッターを切る。難しいことは考えずに、適当にどんどん撮影する。明るいレンズを取り付けると、ニコン1が生きる。
画質は、これで写真集を作ろうというカメラではないと思うが、一般的な仕事には十分なレベル。

1 NIKKOR 18.5mm f/1.8 には手振れ補正は採用されてないのが残念。レンズ内でもボディー内でもどちらでもいいので、薄暗い状況では、ブレ補正はやっぱり欲しいと思う。
ともあれ、いずれ登場するであろうマクロレンズが楽しみだ。
さすがにマクロレンズにはブレ補正が搭載されると思うが、一眼レフではあり得ないスペック・f1.4とか1.8なんかで出してほしい。
AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR (1)
 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRを購入した。
 購入の際に比較の対象になったのは、 ニコンのAF-S NIKKOR 14-24mm f/2.8G EDトキナーのAT-X 16-28 F2.8 PRO FX 16-28mm F2.8 。巷の評判から判断すると性能はそちらの2本の方が上であろうと思えたが、望遠側がワイド過ぎ、使い道が限定され過ぎると判断した。

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NikonD800
AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VR SILKYPIX


 そのAF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRだが、描写を AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED と比較すると、重なる焦点域では、明らかにAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDが上。
 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRも決して悪いというレベルではないが、最初、やっぱりAF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDはいいなという気持ちにさせられた。

 しかしそれでも使い続けると、ジワリジワリとAF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRの良さが分かってきた。
 重さやバランスが実にいい。
 歪曲が大き過ぎるという評価もあり、歪曲が問題になる被写体を撮影する人は検討する必要があると思うが、自然写真の場合はあまり関係がない。
 歪曲には、大きさとは別に、嫌な感じがする歪曲と逆に自然にさえ見える歪曲とがある。
 例えば、FX用の魚眼レンズをDXフォーマットのカメラに取り付けると、画角が狭まり歪曲した超広角レンズになるが、その曲がり具合は、人が肉眼で物を見たときに近く、風景などを撮影すると何とも言えず心地いい画像が得られる。
 山間部の畝が曲がりくねった棚田の景色に人が癒しを感じるように、線はあまり真っ直ぐ過ぎない方が心地よいのかもしれない。
 AF-S NIKKOR 16-35mm f/4G ED VRの歪曲も、それに近い印象を受けた。
 VRに関しては、最初、広角にはナンセンスだと思ったし、それよりも軽くとか小さくとか、望遠側を伸ばして欲しいと思ったが、使ってみるととても有効。
 VRは、焦点距離にかかわらずあった方がいいと考え方を改めざるを得ない。

 このレンズを購入する際に、馴染みのカメラ屋の店員さんから、
「使い心地を教えてくださいね。お客さんに質問をされたときにプロの方の意見は役に立つので。」
 と求められ、実は
「いやいや、このレンズはただ超広角域が欲しいだけで、性能はには期待してないんですよ。」
 などと答えてしまったのだが、撤回しなければならない。
 デジタル時代は、レンズが数値で評価されることが多く、するとこのレンズはこれといったストログポイントがなく評価されないだろうけど、とにかく扱いやすくてよく馴染む、隠れた名作だと言える。
 好きです。このレンズ。

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Ai AF Nikkor 28mm F1.4D
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NikonD700 Ai AF Nikkor 28mm F1.4D SILKYPIX

 大口径の広角レンズはシグマから比較的安価なものが発売されており、ボケを味わいたいのならそれらのレンズでもいいが、絞りを解放付近で使用し被写界深度が浅いなりにちゃんと像を結ばせたいのなら、高価でもメーカー純正のレンズを買った方がいい。
 メーカー純正のものは一般に割高だが、それだけの差があるか?と言われれば、正直に言えば大抵の場合それほど違わない。
 ただ、絞り解放で、あらゆる撮影距離(特に無限遠)でビシッとした描写を求めれば、値段の差に匹敵する描写の違い、場合によっては値段の差以上に違いが感じられることもある。例えば星にレンズを向けてみると、安価なレンズは解放では全く使えない場合が多く、だいたい5.6以上は絞りたくなる。
 そんなケースで、「レンズの不具合ではないか?」とメーカーに検査をお願いしたこともあるが、毎回ちゃんと規格に入っていると帰ってくる。
 しかしAi AF Nikkor 28mm F1.4Dなどは、f1.4でも十分に使える。
 
 もちろん、そうしたクソまじめな意味での描写だけでなく、高価なレンズの描写には独特の空気感とオーラがあり、撮影後の画像をパソコンのモニターに映し出す瞬間がより楽しくなる。ニコンD700のような高感度に強いカメラと組み合わせての室内撮影も楽しい。

 大口径広角レンズはコシナからも35ミリのf1.4が販売されており、AFではない分設計の際の自由度が大きく、描写の面ではそれらのレンズが一枚上とも言われるが、よほどにピントに自信がある人以外にはメーカー純正の方をお勧めしておく。
 僕はそんなにピントで苦労する方ではないのだが、大口径広角レンズのピントを正確に出すのは非常に難しく、AFが実用的だ。

 そして、中古を買う場合は、それなりの覚悟が必要だろう。
 以前、あるニコンの技術者の方に、
「Ai AF Nikkor 28mm F1.4D って写りますねぇ。」
 と言ったら、
「もしも今の状態がよく写るのなら、絶対に分解整備をしない方がいいですよ。大口径の広角レンズはとにかくデリケートなんです。」
 とアドバイスをしてもらったことがある。
 つまり、ちょっとした組立の具合で、描写が大きくばらつくのだ。

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LEICA ELMARIT-R 180mm F2.8
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NikonD3X LEICA ELMARIT-R 180mm F2.8 接写リング

 接写リングを噛ませたライカのELMARIT-R 180mm F2.8 を被写体に向け、一枚シャッターを押してみたのだが、どうもかったるくてタムロンに付け替えた。接写リングはピントが合う範囲が制限されるのと、ライカのレンズ独特の重たいピントリングが相まって実に操作性が悪い。
 しかし、帰宅後に画像を見てみれば、その一枚のぼけが圧倒的に良かった。
 ムード重視の写真の場合、カメラやレンズの操作性は言うべきではなかった。便利で扱い易い道具に慣れ、横着になっているなぁ、と反省。
 そして、やっぱりレンズは面白いと再認識。
 ボケの評価といえば、近頃は画面周辺の点光源の形など客観的に評価しやすい指標がよく取り上げられるが、僕は、ハイライトの滲みの美しさを最も重視する。
 ライカのレンズは、 LEICA APO-MACRO-ELMARIT-R 100mm F2.8 と LEICA ELMARIT-R 180mm F2.8 しか使ったことがないが、いずれもハイライトのにじみが大変に美しい。
 
 ライカの180ミリには、幾つかのモデルが存在する。
 僕が所有しているものは180ミリのF2.8のアポではないモデルだが、実は、正直に言えば、アポのモデルが欲しかった。
 アポの方は大変に優れた描写とピントリングも軽くて操作性もいいという噂だが、むちゃくちゃに高価なレンズであり、中古と言えども手を出しにくい。しかも、20万円以下で買えるような、使い古されたお手頃ななつは、滅多に市場に出てこない。
 仕方がないから、現代的なスペックのレンズよりも、アポではない古いモデルの方がライカらしい描写をしてくれるに違いない、と自分に言い聞かせた経緯があったが、あながち外れではなかったのではないか、と思う。
 いやその点に関しては、アポを使っていないのだから何とも言えぬし、多分に負け惜しみの要素も含まれているのだが・・・
 誰か、匿名で構わないので、アポの180ミリf2.8 を送りつけてくれないものだろうか。
 他に、シャープだがボケがイマイチという評判のアポレンズを使用した180ミリのF3.4は、中古ならそれほど高価ではないから、いずれ手に入れ使ってみたい気持ちがある。 
 
 ニコンのカメラにライカのRシリーズのレンズを取り付けたい場合は、ニコンのマウントを取り外して、代わりにライカ用のマウントを取り付ける。
 詳しくは、http://www.leitax.com/ へ。
 
 

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ベンチマークテストなんて、クソ喰らえ!
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NikonD3X AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) SILKYPIX

 大きくて重たくて、画面周辺部の画質に弱点があるという理由で、あまり使わなくなっていてニコンの AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) を先日久しぶりに使ってみたら、1ランク上の描写に思わずニヤリとしてしまった。
 レンズの画質には、『よく解像するかどうか』 とか 『歪まないかどうか』 とか 『周辺光量が豊富かどうか』 など言ったベンチマークテストで評価し得る項目とは別に、『画質にオーラがあるかどうか』としか言いようがない何かがあり、このレンズの絵にはオーラがある。
 何なんでしょうね?レンズが醸し出すそうした雰囲気というやつは。
 デジタル化以降、画像処理で何でもできるという方もおられるが、そのオーラの部分に関しては、画像処理ではなかなか演出することができない。だから、画像処理で何でもできるというのは、そこまで求めない人には正しいし、そこまで求める人には間違えていると言える。
 逆に言えば、その一言で、相手がどこまで求めているのかが分かる。
 
 僕は、ベンチマークテストをあまり信じてない。
 例えば、仮に周辺光量が不足しても、その落ち方がきれいであれば、大半のシーンで全く何の問題もないし、レンズの歪みも同様。心地よい歪みと不愉快な歪みとがある。
 また解像力だって、近距離でよく写るレンズは遠景があまりよくないし、遠景がよく写るレンズは近くがあまり良くないのであり、結局、自分の目的に叶うかどうかだけが大切なのだ。
 そしてそれは、使ってみなければ分からないのである。
 最近、WEB上で閲覧できるベンチマークテストの結果を、あたかも自分で感じたことであるかのように語る、知ったかぶりの人があまりに多いように思う。

 さて、AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)の周辺光量の落ち方は、正直に言えば心地よくない。
 そして現在は、そうした画質の面での弱点が改善されたⅡ型が発売されている。
 ところがⅡ型では、最大撮影倍率が下がってしまい、小さな生き物の撮影には、あまり適さなくなってしまった。だから、Ⅱ型の登場を待ち望んでいた僕だが、Ⅱ型の購入を見送った。
 このレンズを使用する場合は、周辺光量落ちが気にならないシーンを選ぶこと。空に、特に快晴の青空にこのレンズを向けるのは、ちょい厳しい。