水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
落花
落花

花は地に落ちてからの方が美しい。

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なぜブログ?
 昨晩と今晩は、なぜか画像がUPできない。時々生じるブログの不具合。
 だから、というわけではないが、実は、僕は撮影日記のブログ化を考えているわけではない。
 一切告知しなければ、作ったばかりでは、たった一人でさえ見てもらうことが難しいホームページ。それに対して、人を呼び寄せることに長けたブログ。
 その差を自分で確かめてみたくなったのである。
 ブログを行き先は、おいおい考えよう。
 今しばらく、漂流を続けよう。
 

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小さな湧き水
湧き水

 仮に写真がなくても面白い。そんな本を作れるようになりたい。
 写真を通して何を言うか。その物語こそが命。
 今日も水辺の物語を求め、僕は小さな湧き水を伝い歩く。

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間違えだらけ。
荷物

 いつまで待っても鳴らない事務所の呼び鈴。今日は大切な荷物が届くはずの日。
 あっ、と気付いたがすでに手遅れで、僕は届け先を間違えた。
 急遽自宅に帰るが、運悪く留守だった自宅には、一枚の不在届けが残されていた。
 自宅への往復1時間。そこで荷物を待つこと2時間半。
 ああ、時間が勿体ない。
 同日に届いた本の包みを開封してみれば、同じ本が2冊。これも僕の誤り。
 ああ、お金が勿体ない。
 一時が万事この調子だから、僕の毎日はそれなりに疲れる。

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高売り
ジャスコ

 安売りの日の混雑を避け、「火曜日はなんかチョット嬉しい」とテレビでコマーシャルする店へ、わざわざ水曜に出かける。
 お金よりも時間が惜しい。とにかく、生き物と接する時間が欲しい。
 安売りに集る者あれば、高売りの日にあえて出かけるへそ曲がりあり。

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写真も学校の勉強も・・・
靴

 今思えば、写真も学校の勉強も同じ。最初に理屈を学び、あとは体が記憶するまで繰り返すのみ。
「学校の成績が悪いけど、どうしたらいいと思う?」
 、と知人が中学生の子供を連れてやってきた。
 およそ25年ぶりの中学の学習。勉強なんて糞食らえと以前は思っていた僕が、勉強もまんざら無駄じゃないと近頃思う。
 得意不得意を言わず、目の前のことに全力で取り組みたい。
 

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写真仲間
人-2

人-1

 知人のお宅を訪問。野鳥写真の会話が弾む。
 誰よりも手堅いと思っていたNさんが、一足先に来年職を辞すると言うから仰天。
 退職の理由はもちろん写真。
 
 

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自宅へ。
影

月

 夕刻、事務所を発ち、自宅へ向かう。
 食事をとり、郵便物を受け取ると、また事務所へ舞い戻る。
 最近しみじみ思う。親って、なんてあり難いのだろう。宅配、手紙の類を受け取ってもらえるだけで、僕は安心して仕事に打ち込める。
 月がとてもきれいだったから、少し道草を食う。
 

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たまには・・・・
野球

 写真は見るものではなくて撮るもの。本は読むものではなくて作るもの。
 人には作り手向きと受け手向きがいて、作り手は、しばしば他人を応援するよりも、自分がやらねば気がすまない人種である。 
 そんな僕が、他人の応援に夢中になる数少ない機会。開幕はドラマテックな逆転さよなら劇。
 物事には向き不向きがある。
 が、たまには、人を応援するのもいい。ああ、感動。
 

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フィルムスキャン
ライトボックス

 せっかちな出版業界。
「今日の夕刻までに写真が欲しい」
 などという貸し出しの依頼も珍しくない。
 今やメールは不可欠であり、仕事の写真はすべてデジタル。

 デジタル以前のフィルムはスキャナーへ。
 スキャンは時間を食うが、せめてもの救いは、フィルムを袋に収め、マウントしていなかったこと。マウントしたフィルムは微細なゴミだらけで、スキャンどころではない。
 
「マウントなんてしない方がいい。袋で十分。単純な方がいい。」
 とは随分以前の師のアドバイス。
 それは、デジタル化以前の話だから、その先見の明には唸らされる。

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反省。
 一冊の本ができるまでには色々な人がかかわっている。だから、自分の都合だけで物事を考えることはできないし、他の役割を果たす人たちのことも、知ろうとしなければならない。
 写真家の立場から言えば、編集者、デザイナー、印刷所の人・・・・そういった立場の人に自分の意志をいかに上手く伝えるか、それも写真家の力量の1つになってくるだろう。
 立場が違う人たちの気持ちを多少なりとも理解するには、時には、顔と顔を突き合わせ、一緒に作業をしてみるのもいい。
 つい先日、来年度の仕事について打ち合わせをするために、担当の編集者がうちの事務所にお越しになったが、一緒に写真を眺めてみた結果、今まではあまり意識しなかったことに気付かされた面もあった。

 僕はその日、事前に写真を整理しておく時間がなくて、お粗末ながら、撮影したままの状態で写真をすべて見てもらった。
 すると、経験豊富な編集者と言えども、さすがに未整理の画像をたくさん見せられた後は、疲れの色が見て取れた。
 確かに、写真を見るのは大変に疲れる作業である。その写真を撮った本人でさえそうなのだから、編集者はなおさらだろう、とそんな初歩的なことに今更ながら、初めて気がついた。
 やっぱり、写真はちゃんと整理したものを見てもらった方がいい。これは当たり前のことだとして、さらに、ある程度整理された写真でも、
「この中から好きな写真を選んでください。」
 とドサッと写真を送りつけるのも、あまり褒められた方法ではないな、と感じた。それでは、一枚一枚の写真をちゃんと見てもらえなくなってしまうし、その結果、編集者の力を、余すところなく引き出すことができなくなる可能性もある。
 やはり、1つのシーンにつき2~3枚のお勧めの写真を自分で選んで送るのが正しいような気がする。
 実は、昨年末から写真の貸し出しの依頼が例年よりもずっと多く、ちょっと時間が不足気味であり、まとめてドサッと写真を送る貸し出し方が、ここのところ続いているのである。反省。

 とは言え、手が回らない時はどうしようもない。今日も、約半日をかけて写真を選んだのだが、やはり、すべての写真を細かくチェックする時間が足りず、やや整理されないままCDに焼き付けることになった。
 今回は約500枚の写真を1つのディスクに入れて送ったのだが、500枚もの写真を十分に吟味できるはずがない。
 これは何かうまい方法を考え出し、日頃から備えておく必要がありそうだ。

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スナップ写真
影

 いつもは、徹底して構える。だが、構えることでは撮れないものもある。
 スナップ写真がほんの少しだけ、わかるようになった気がする。
 カメラはちょっとくらい小さくてもダメ。ポケットに収まるくらいに小さくなければ。
 水辺で写真を撮り、手洗い場で手を洗いふと足元を見れば、ああ、影って面白い。
 

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今日の撮影現場。
森の水溜り

撮影機材

 こんな小さな水溜り。なのに行ってみれば毎回必ず新しい写真が撮れるから、水の中から陸上まで、一通りの道具を持っていく。 
 背中にはカメラとレンズとストロボ3つを収めたリック。右の肩には大小2台の水中カメラが入った大きなアルミケース。そして、左の肩には三脚。
 胸まである長靴に身を包み、タオルを鉢巻代わりにしめた僕の姿は大変に物々しい。
 すれ違う人からの視線がこそばゆい。
 

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写真を通して何を言うか。
焼肉

 大切なのは続けること。ところが、続けるためには、変わらなければならない。
 以前は、朝から晩まで我武者羅に写真を撮ったが、最近は、写真を撮らないことも大切になってきた。
 会話は不可欠。そして、リラックスすることも大切。
 今度は、自分の心の中に眠っていて自分でもまだ気付かない思いを、優しく、そっと取り出してみたい。
 
 

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連載のお知らせ。
 サンケイ・エクスプレスでの連載、合計4人の自然写真家が登場して新聞の一面いっぱいに写真および記事が掲載されるのですが、次回は3月15日(土)が僕の順番です。
 新聞が販売されるのは、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)と京阪神地区、奈良、和歌山市のみですが、特に関西地区では駅での一部売り・70円もあるようなので、是非ご覧ください。「以上、お知らせでした。」

 多分、今回の掲載で、サンケイEXの連載はちょうど一年になると思う。次の一年も、当面企画は続くことが決まったようだ。
 ふと考えてみれば、僕はその一年の間に、学生時代に撮影した写真を2枚使用した。写真をはじめて2~3年くらいの時に撮影したものだ。
 僕は学生時代に、
「俺はプロ級なんじゃないか?」
 と内心思っていたのだが、それもまんざら間違えではなかったことになる。
 だが、ちょっと見方を変えれば、その2枚の写真を売るのに、実に15年以上の時間がかかったことになる。
 プロ級なんて、掃いて捨てるくらいたくさん存在し、学生だって、その程度のものは撮れる。
 だが、自分の活動を、仕事として成り立たせることは、それなりに難しい。

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作業って、楽しい。
水槽準備中

 駐車場の片隅に、魚を飼育するための水槽を設置する。
 生き物の撮影は、やはり野生のものが楽しいが、スタジオで生き物を撮影するための飼育やそのための工作や作業には、また違った喜びがある。手を動かすって楽しい。

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水溜りの中の卵
アカガエル

カスミサンショウウオ

水溜りに産み落とされたニホンアカガエルとカスミサンショウウオの卵。
詳しくは、水の贈り物をご覧ください。

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カメラの水洗い
カメラの水洗い

 森の水溜りの水中撮影に使用して、泥だらけになった僕の水中カメラ。
 水っていいな。カメラを洗おうとしたら、その水がとてもきれいだったので、撮影に夢中になった。
 カメラがあれば、たったそれだけでのことで夢中になれる。写真っていいな。

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少年の日の思い出
セリご飯

「おい信玄、セリ採りに行くか?」
 信玄とは、子供の頃のぼくのあだ名であり、僕はある日、幼馴染のKちゃんから、セリを採りに行かないか?と誘われた。
 僕が小3の時、担任の先生がしばらく学校を休んだことがあり、その際にやってきた隣のクラスのE先生が、武田信玄と上杉謙信の話をしたものだから、その時から僕のあだ名は信玄になった。
 武田晋一のしんの字は、武田信玄の信ではなく、高杉晋作にちなんだものだが、小学生の頃は武田信玄の方がスゴイと思っていたし、武田信一だったら良かったのになぁなどと思うことがあった。
 「セミ採り?いくいく。」
 と僕は二つ返事で約束。が、それは、セミではなくてセリ。
 行って見たら、草を探すことになったのでがっかりした記憶がある。あまりにがっかりし過ぎたせいか、その日、セリを探す現場についた以降のことは、見事なくらいに一切憶えてない。

 小学生の頃は、暇さえあれば、生き物を採集して歩いた。
 中でも、セミを捕まえるのは特に楽しかった。
 家は、門限が早くて厳しかったから、主に夕刻に地上に出てくる幼虫を見つけることができたのは、確か一度だけだったと思う。学校の校舎と塀の間には点々と木が植えられており、その中の一本の根っこのところに、まだ明るい時間帯に出てきた慌て者のセミの幼虫を捕まえた時の感激は、今でも忘れることができない。
 それ以外は、もっぱら成虫に網をかぶせた。
 木の高いところに止まっているクマゼミに柄の長い網をそっと伸ばし、わざと強めに網をかぶせると、その振動で驚いたセミが飛び立ち、自ら網の中に入る。
 
 今では、セミだけでなく、セリも好きになった。
 でもやっぱり、僕は、セリ採りよりもセミ採りがいい。
 僕は勉強には全く興味が持てなかったけど、学校は大好きで、校庭や中庭や中庭に作られたコンクリートの小さな池のことをよく憶えている。
 セリを食べると、いまだに、セミを捕まえてまわった小学校の校庭が思い浮かぶ。

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プロってなに?
 プロという言葉は、恐らくプロフェッショナルを略したものだろうから、本来は専門家を意味する言葉なのだと思う。だが、日本語の中でプロという言葉が使われる時、それは大抵、遊びを仕事にしている人のことを指す。
 プロ野球の選手、プロの将棋指し、プロカメラマン、・・・
 だから、例えばお医者さんも立派な専門家ではあるが、医師のことを、プロのお医者さんなどと人が言うのを僕は聞いたことがない。
 僕は、
「プロの定義は?」
 とたずねられたなら、
「遊びで飯を食っている人。」
 と答える。僕にとってプロとは、ちょっとばかりイカガワシイ存在なのである。 
「あなたの職業は?」
 とたずねられ、
「自然の写真を撮っています。」
 と答えると、
「は~、ごくつぶしだね。」
 などと言われることがたまにあるが、実は僕はそう言われることがちょっとばかり気持ちいい。
「あっ、この人、プロの写真家の本質を知ってる!」
 と。
 少なくとも、僕は、決して腹立たしい気持ちにはならないのである。

 遊びでお金を稼ぐのは大変に難しいし、それは自然写真だって例外ではない。
 まず最初に、僕はこれだけのお金が欲しい!と自分が必要なお金の総額をイメージし、それを仕事の単価で割ってみると、あっと驚くほどたくさん仕事をしなければ、自然写真で暮らすことはできない。
 つまり、写真の技術と同時に、幾つもの仕事を同時進行できる効率の良さや、神経の太さや厚かましさが不可欠。
 僕が出会ったことがあるほとんどすべてのプロの写真が共通して口にする言葉がある。それは、
「写真がうまい人なんて幾らでもいるからね・・・」
 という言葉。何か1つの撮影に時間をかければ、いい写真が撮れるのは当たり前。

 効率を上げるために僕がこだわるのは、仕事の組み合わせだ。
 例えばここのところはスタジオで金魚の撮影を進めているが、実は今この時期に金魚が重要なのではなく、僕にとって大切なのは、金魚を撮影しつつ、雨が降った日の晩に産卵場に集まるアカガエルの撮影に出られるようにスタンバイしておくこと。
 スタジオでの金魚のポートレート撮影なら、夜はいつだってあけておくことができる。

アカガエル オス

 さて、昨晩はたくさんのニホンアカガエルがやってきた。場所は、北九州市内の森の水溜り。
 日暮れ後、早い時間にみられるのは、すべてオス。

アカガエル メス

 やがて深夜になると、おなかが大きなメスが姿を現す。
 今回の撮影で僕がこだわったのは、夜であること。カエルの奥にある闇の表現だ。
 それらの写真は子供向けの本の中で使いたいのだが、僕が取り組んでいるのは、ただ分かればいいという世界ではなく、ちゃんと写真を通して物語れることだ。

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撮影のあとは・・・
機材-1
機材-2

 懐中電灯に傘が必需品。いつもなら容易いことが随分難しく感じられる、深夜の雨の水辺。泥に塗れ、身を低くして、カメラを水面ギリギリに構える。
 いつも気が付いた時には、カメラは泥だらけ。
 撮影の翌日は、機材の汚れを落とし陰干しする。
 ピカピカの機材は気持ちがいいが、染み付いた汚れには愛着がある。

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雨、アカガエルの撮影。
雨の日。

 暖かな雨が降り始めた。多分、今夜は森の水溜りにアカガエルたちがやってくる。
 撮影は恐らく深夜に及ぶ。今からなるべくエネルギーを消費しないように、その時に備える。

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カメラマンの性。
ハードディスク

 撮影した画像はすべてDVDへ保存。その前に使えそうなものだけを抜き出し、分類し、カタログと名付けたハードディスクに整理する。
 そのカタログは日に日に膨張し、ついに1Tのハードディスクを購入。
 悲しいかな、デジタルの世界には使い捨てという側面が付きまとい、DVDに再度目を通したことは過去に一度もない。それでも、撮影した画像はすべて保存しておきたいカメラマンの性。
 

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にわか雨。
にわか雨

 この季節、雨が降りはじめると心がソワソワ。暖かい雨が降った日の夜には、アカガエルたちが大挙して産卵にやってくる。
 おや、今夜は雨か?と思ったら、にわか雨。すぐにお日様が顔を出した。

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遺伝の不思議
「尾瀬って、行ったことある?」
 と聞かれた。
「いや、ないよ。でも、あんまり写真を撮ってみたいとは思わんかなぁ。」
 多分僕のことだから、行ったら行ったで楽しく写真は撮れると思うが、僕は、できれば無名の場所がいい。人が知っているものは、もういいじゃないか、と思うし、その傾向は年々少しずつ強くなっているように思う。
 有名な場所にカメラを向けることを否定しているのではない。それはそれで、誰か写真を撮る人は必要なのだから、単に僕の好みを言っているに過ぎない。
 そう言えば、先日、ある方に金魚の話をしてみたら、
「面白いですね。」
 と言ってもらえた。
「金魚なんて見るべきものはないと思っていたけど、武田さんの話を聞いて、私も面白いと思いました。」
 と。その企画が本当に成立するかどうかはまた別の問題だが、会話がとても気持ち良かった。その面白い金魚の話の中身はまだ明かすことができないが、人が気にも留めていないものの中に埋もれている面白いや素敵を発掘したいと思う。
 そして僕の場合、マニアにしか分からない面白いさではなく、一般の人にとっても面白い。それが目標だ。
 僕自身、金魚なんて見るべき点はない、と強く思っていたのだから、それは、自分の価値観がひっくり返ることから始まった。


和金

 金魚の祖先は中国産のフナだ。そして、まず最初にその中にヒブナと呼ばれる赤いものが、突然変異によって生まれた。
 次に、そのヒブナの中に、尾っぽが開いたものが生まれる。それが金魚の始まりであり、和金と呼ばれている。
 その和金を品種改良した結果、いろいろな金魚ができる。たとえば、多くの人がイメージするプックリ丸い金魚は、和金の体高が高くなり尾が長くなったもので、流金と呼ばれる。
 ここのところ、連日のように紹介している金魚は、すべて同じ種に属する生き物ということになるが、その変異の幅はなんてスゴイのだろう。
 ありとあらゆる生き物を思い浮かべてみても、金魚ほどの変異が存在する生き物は、他には犬くらいのものではないだろうか?
 グッピーやショウジョウバエも遺伝の面白さで知られているが、いずれも部分部分の変異は大きいが、全く別の生き物に見えるほど、全体が変わるような遺伝ではないように思う。

コメット

 フナや金魚と言うと、泳ぎは緩やかで、性格はあまり神経質ではないイメージを、僕は持っていた。
 ところが、コメットと呼ばれる体高が低くて尾が長い流線型の金魚を撮影してみると、それがなかなか敏感で、人の動きを嫌い、かなり神経質なことには驚いた。
 同じ種の生き物だから、金魚はどの品種でも同じ性格だと僕は思い込んでいたのだが、どうもそうではないようだ。
 細長いものは神経質。丸っこいものは穏やか。
 生き物の性格は、脳の中にあると僕は思い込んでいたが、実は随分体の形の影響を受けているようように見える。
 遺伝って面白いなぁ。

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撮影の周辺にあるもの。
ろ過装置

 待ちに待った暖かな日。水槽の水を浄化するろ過装置を分解し、掃除する。
 そのタイミングを誤ると、極寒の日にわざわざ屋外で水仕事をするはめに。僕の場合、撮影の時間よりも、その周辺にある物に費やす時間の方がずっと長い。

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本が出ます。
 写真を仕事にして何に一番苦労させられるか?と言えば、写真撮影という行為が、大変に被写体に縛られる点である。
 たとえば、朝の風景は朝しか撮ることができないし、晴れの日の景色は晴れの日にしか撮影できないし、4月の風景は4月にしか撮れないし、それらは、努力ではどうにもならない。
 5月になって、
「あ~4月に撮り忘れたものがある」
 と嘆いても、もう手遅れ。
 その点、原稿を書く作業はいいなぁ、といつも思う。ヤル気さえあれば、どこでも、どんな時間にだってできる。
 が、ヤル気になれない時の原稿作成は、その逆で非常に辛い。パソコンの前で、時間が無駄にどんどん過ぎ去る。
 今日は、カタツムリに関する原稿を1つ書いたが、実は、それは一昨日に終える予定だったもの。それが一昨日はダメ。昨日もダメ。突然に、ギャラが安すぎるんじゃないか?などと被害妄想が心の中に渦巻き、僕を苦しめる。
 そしてようやく今日になり、一通りの文字を書き上げることができた。
 そう言えば、以前、童話・児童文学作家の深山さくらさんに、
「文字っていいですよね。いつでも、どこだって仕事ができるのだから。」
 などと厚かましいことを話したら、
「ウフフ。」
 と笑われたことがある。

ザリガニの親子 ぼくたち親子だよザリガニの親子 ぼくたち親子だよ
(2008/03/07)
不明

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 さて、つい先日、新しい本がでた。旺文社のぼくたち親子だよシリーズ・ザリガニの親子だ。写真を僕が撮影し、文章は、僕をウフフと笑った深山さくらさん。
 旺文社のぼくたち親子だよシリーズは全五巻。ザリガニの他には、
 ・ 新開孝さんが撮影し、麻生かづこさんが文章の『ダンゴムシの親子』、
 ・ 新開孝さんが撮影し、深山さくらさんが文章の『アシナガバチの親子』
 ・ 僕が撮影し、西沢杏子さんが文章の『カタツムリの親子』
 があり、これらはすでに発売されている。

東錦 上

 原稿を送ったら、晴れ晴れして、実に気分がいい。
 金魚がより一層、きれいに見える。絶妙な青みがまるでシャガールの絵画のよう。

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狭くなったスタジオ
スタジオ水槽

 撮影用の金魚は、飼育室ではなく、スタジオの一角に臨時に置いた水槽の中。プレハブの飼育室は水温が低く、撮影時に暖かいスタジオに持ち込んだ際に金魚にストレスを与えてしまう。
 お陰で、元々ギリギリの大きさしかないスタジオが、益々狭い。

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キャリコ
キャリコ

今日の仕事は金魚・キャリコの撮影。
詳しくは、水の贈り物へ。

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目隠し
スタジオ

 スタジオで金魚が優雅に泳ぐ瞬間を待つ。が、あっと思ってカメラを向けると、その動きに反応し、一瞬金魚の表情が曇る。
 水槽を黒で覆い、なるべく僕の姿が見えないように。
 照明の下には撮影用の水槽がある。

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