水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
気付き。
駅

 事務所の向かいにある駅に人影がない。ああ、今日は日曜日だ。
 普段は朝の5時台でも、通勤や通学の人影がちらほら。金魚の世話をするために、ここ一ヶ月は毎日、まだ薄暗い時間に飼育室に向かうが、最初は、そんな早朝から列車に乗る人が結構たくさんいることには驚かされた。
 僕は本来早寝早起きだが、生き物に合わせて時には連日夜更かしにも、昼夜逆転生活にもなる。そして暮らしが変わると、今まで全く気付かなかった人の営みに気付かされることが多い。

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6/22の取材現場から
6月27日

 梅雨の晴れ間。青空を入れて撮影しなければならない仕事が1つ残っていて、事務所での作業の合間を縫って、田んぼへ出掛ける。そして、急いで事務所に返り、作業の続き。
 ああ、ゆっくり一日、野外で写真を撮りたい。

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初心にかえる。
飼育

 旅人になりたい、というのは、僕がプロの自然写真家への道を選んだ動機の1つだ。
 だが現実には、生き物を飼育しながらスタジオで撮影しなければならないシーンも多々あるし、事務的な仕事だってある。そしていつの間にか、旅人は遠く彼方のものになってしまった。
 だがやっぱり、初心にもどろう!
 飼育やそれに伴うスタジオ写真を完全にやめることはできないにしても、それらを効率化することによって、もっとたくさん放浪する時間はできるはず。
 そして、ザリガニの飼育に関しては、工夫の結果、ほとんど手間がかからなくなった。
 次はカタツムリ。でも、カタツムリは意外に世話がやける生き物。何か上手い方法はないものだろうか?

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念には念を
ドア

 今年は、仕事の際に、
「あの時、ああしておけば良かった!」
 と後で地団駄踏むことが多い。ほんのちょっとの横着が、結局、物事をややこしくし、それが僕の暮らしを忙しくする。
 ふと、事務所の玄関のドアを付け替えておこうと思い立った。開閉可能な通風孔があり、ドアの鍵を閉めたままで、風を通すことができるタイプのものを取り付けてもらった。
 今までは、風を通すために、若干危ないなと思いつつも玄関を開けっ放しにしておいたのだが、何が起こるかわからない時代なので、念を入れておくことにした。
 

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6/22の取材現場から
6/22-2
 金魚の稚魚を飼育中の発泡スチロールの容器の中に、ヤゴが入り込んでいた。昨日まではいなかったのだから、昨晩侵入したのだろう。

6-23-3
 いったいなぜ、僕の仕事場の周辺をヤゴがウロウロしているのかと言えば、毎年夏と秋にシオカラトンボとアキアカネの卵を採卵し、事務所の片隅の水を張った容器の中に入れてあるから。翌年、もしもヤゴがトンボへと羽化をする時期に暇だったら撮影しておこうと備えているから。もっとも、過去に暇だった年は一度もなく、それを撮影したことはないのだが。
 恐らく、事務所の片隅の容器の中には餌が少ないため、雨が降った日などは、新天地を求めてヤゴが這い出し、辺りをウロウロするのだと思う。

6/22-1
 それにしても、ヤゴが侵入した発泡スチロールの容器はそれなりに高さがあるものなのだから、ヤゴは偶然そこに入り込んだわけではないし、地面にいながらにして、その中には水が入っていることを感じ取れたことになる。
 生き物ってスゴイ。

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6/16の取材現場から
ヤブヤンマ

 羽化の様子を撮影するために飼育していたヤブヤンマのヤゴ。だが結局、他の撮影が忙しく、気付いたらトンボになっていた。
 毎年、そうしてたくさんの予定をこなせずに終わる。以前は、クオリティーの高い写真を撮る人をスゴイと感じていたが、最近は、たくさんの仕事をこなせる人に驚きを感じることが多い。

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6/15の取材現場から
スタジオ

 前回上手くいかなかった金魚の産卵の撮影に再度挑戦する。スタジオに給水と排水の2本のホースを引き込み、水槽の準備を整える。
 多分終わってみれば、簡単な撮影なのだろうと思う。がとにかく、生き物の撮影は最初に成功させるまではいつも難しい。

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散乱
 忙しくなると、物を整理する時間が取れずに事務所が散らかってくる。ここのところは金魚の撮影と飼育で忙しかったが、すると、あっという間に、机の上がひどく散らかってしまった。
 そう言えば、2月に昆虫写真家の海野先生のスタジオに行ってみたら、以前とは比べ物にならないくらいに物が散乱していたのだが、なるほど!、海野先生は普段から僕の忙しい時くらいにあわただしく仕事をしているのだろう。
 僕も、頑張らなければならない。

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ブラインシュリンプ
ブラインシュリンプ

 今回、金魚の稚魚には、ブラインシュリンプという甲殻類の幼生を卵から孵化させて与えることにした。前回は、人工飼料を与えた。ペットショップの店員さんに尋ねてみたら、
「今や人工飼料の品質は高く、下手をすると栄養価は生餌ですよ。」
 とのことだった。
 だが、ブラインシュリンプを与えてみると、やっぱりこっちが明らかに上。栄養価では、もしかしたら店員さんの言う通り、人工飼料の方が優れているのかもしれないが、魚は動くものの方を良く食べるのである。人工飼料を与えた時と比べると、食べている様子が大変に良く分かる。
 塩水を作り、30度に保温し、孵化をさせる手間が若干かかるが、何事も手間を惜しんではならないようだ。

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針子
針子2

 孵化をしたばかりの金魚の稚魚は、1~2日水に沈んだまま、じっとして過ごす。その間は、お腹に蓄えられた栄養があり、食べ物を食べることはない。
 やがて栄養を使い果たすと、泳ぎ始める。そして、金魚の体形やその他は、稚魚が泳ぎ始めてから10日間くらいの餌によって、かなりの部分が決まると言われている。
 餌は、たくさん与えると水が汚れてしまうから、少量を一日に何度も与えるのがいい。
 おもしろいのは、丸い体の金魚でも、生まれた直後はごく平凡な形をしていること。
 

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失敗と不運の連続。
針子

 当初、金魚の撮影はあまりに順調にスタートしたため、難なくすべての撮影が終わるに違いない、と予測。がしかし、そこに油断が生じたのか、途中からは、失敗と不運の連続で、ついにすべての作業をやり直すはめになった。
 今日の画像は、つい先日産み落とされたばかりの卵を収めた発泡スチロールの容器。今日は、ほぼすべての受精卵が孵化をした。
 ただし、これまた僕の不注意で、数千個生むはずの卵は数百個に。卵の数が少ないので、流してしまおうかとも考えたが、この数百個の卵に救われることがあるかもしれない、と念のために育ててみることにした。
 

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連載
 4人の自然写真家(武田晋一・伊藤健次・田中達也・吉野雄輔)によるサンケイ・エクスプレスでの連載ですが、次回は6月7日(土)が僕の順番です。新聞の一面いっぱいに、写真と文章が掲載されます。
 新聞が販売されるのは、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)と京阪神地区、奈良、和歌山市のみですが、特に関西地区では駅での一部売り・70円もあるようなので、是非ご覧ください。

 4月1日から、首都圏でもサンケイ・エクスプレスの駅売りが始まりました。一部100円です。銀座線を除く東京メトロ、都営地下鉄の全売店と、JRの主な売店、東武、西部の売店のほか、東急の一部売店で購入可能です。

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悲しい性。
撮影水槽

 上手くいかないと思っても、ついつい悪あがきする性格。
 だから僕の毎日は、とても疲れる。
 もしも僕が、小船で海のかなたに流されたら・・・一体どんな悪あがきをし、そしてどんな最後を迎えるのだろう?

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あなたは神を信じますか?
 僕は縁起を担がないし、そもそも、そんな力を全く信じていないのだが、今年は、仕事が上手くいかない時には、悪いことが徹底して重なる傾向にある。
 不思議やなぁ、と関心するほどに不運が重なる。
 それでもなお、僕はそんなものを信じていない。
 ただ、人が新興宗教に走ったり、お払いを受けたりすることが、多少理解できる気がする。これだけ不運が重なったら、そんな気になる人も現れるだろうな、と。

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