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続々・Caplio GX100/200

GX200は、GX100よりもAFがいい。


 僕の場合、GX100や200の用途は、一眼レフでは撮影できないほど浅い水の中であることは前回も書いた。
 そして、その場合の撮影の対象は、トンボのヤゴやサンショウウオの幼生やカエルのオタマジャクシなどの小さな生き物たち。
 彼らは、半分土に埋もれるように隠れていることが多いので、そこそこ大きく撮影しなければ、何が写っているかが分らない写真になりがちなのだが、そうならないように被写体に近づくと、今度は、どんなに被写界深度が深いコンパクトデジタルカメラをいえども、ピント合わせが少々シビアになってくる。
 水の中の場合、説明が面倒になるので理由は省略するが、それに加えて陸上よりもピント合わせが難しく、GX100のAFでは非常に心もとなく、一枚の写真を撮影するのに、何度も何度もピントをあわせなおし、たくさんの写真を撮らなければならなかった。
 その点GX200のAFは、まだ実戦で使用していないため細かいことは言えないのだが、テストで使ってみた段階でも、AFはかなり良くなっている印象を受けた。
 GX100を愛用している人で、GX200への買い替えを迷っており、GX100のAFの性能に物足りなさを感じている人は、GX200を一度試してみてはどうだろう。

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GX200をRAWで使う
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 僕がCaplioGX100やGX200で表現したいのは、水深10センチの世界。椿の花が沈むか沈まないかくらいの深さの場所だ。
 一眼レフは高画質ではあるが、大きさの関係でそうした浅い水辺には沈めることができないし、GXシリーズは、今のところ唯一の、それが撮影できる機材だ。

 ただ、実際にそうした場所にカメラを沈めて写真を撮ってみると、明暗差が大きなシーンになることが多いし、また水の中は、なぜだか分からないのだがノイズが目立ちやすい。 
 白飛び、黒潰れに悩まされつつ、一方でノイズを少しでも目立たなくするために露出をピシャリ合わせなければならないのだから、GX100での水中撮影は、技術的には大変に難しい。
 おまけに水の中の場合、カメラを沈めたり水から引き上げたりする際に、泥を巻き上げて水を汚してしまいがちなので、陸上のように、一枚の写真を撮るためにいろいろなことを試し、粘ることができにくいのだ。

 そこで、JPGではなくてRAWで撮影することで、露出の難しさやノイズの問題から逃れようとしたのだが、GX100の場合、あまりに書き込みに時間がかかり過ぎ、RAWは使い物にならなかった。
 GX200では、その点ストレスなしとは言えないものの、かなり改善された。ギリギリ実用になるレベルだと感じている。

 ところが、付属のRAW現像ソフトの性能が良くない。下手をすると、撮って出しのjpgの画質の方が上。
 そこでシルキーピクスを使ってみると、最初はノイズだらけの画像が表示され、その後少しずつ、ジワリジワリとそのノイズが消えてなくなり、きれいな画像が表示されるまでにとにかく時間がかかる。
 画像を次々と表示させ、サクサク現像というわけにはいかない。
 ニコンやキヤノンの1200万画素クラスの画像では、そんなことはないのだから、何か理由があるのだろう。
 GX200のRAWは、現像までを含めると、あまり快適なシステムではない。RAWの書き込みが早くなったとは言え、基本はJPGで使用するカメラだと感じる。

(続く 次回はGX200になり、明らかに良くなった部分)

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続・Caplio GX100/200
 Caplio GX200を購入した目的は、水深が10センチ程度の浅い水たまりの中の撮影だ。そうした水たまりの中には、オタマジャクシやサンショウウオの幼生やヤゴが生息している。
 カメラがデジタル化され、コンパクトカメラの性能が飛躍的に向上して一応プロの仕事にも使えるような画質になったことで、一眼レフではカメラを沈めること自体が不可能で撮影ができなかった、そんな水たまりの中の撮影が可能になった。
 もちろん、カメラは水中ケースに収めて防水をする。

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 そして、GX100を持ちながら、GX200を購入した理由は2つ。
 1つは、随分値段が下がったこと。
 そしてあとの1つは前回も書いたように、GX100よりもRAW撮影の際の書き込み時間が短縮され、満足とまではいかないでも、RAWが一応使えるレベルになったこと。

 そこで、GX100と200を比較テストしてみたのだが、GX100はjpgで、GX200はRAWで撮影してみた。テストは条件を揃えるのが一般的だが、僕はいつも、自分ならこのカメラはこう使うと思う方法で比較テストをする。
 またGX200の方は、少しでも書き込み時間を短くするために、縦横比3:2のモードを選んでいる。

 水たまりの中を写真に撮ると、手前には水たまりの底の土が暗く、奥には水面が明るく写るパターンが多く、その場合に、手前の暗い部分のノイズと奥の明るい部分の白飛びに悩まされることになる。
 そこで比較テストの被写体は、手前に暗めの被写体、奥に明るい被写体があるようなシーンを選んだ。

 結果は、ノイズや白飛びは、そんなに変わらないかな・・・という印象。
 ならば、RAWが使えるGX200の方が、明暗の具合が難しいシーンを後処理することを考えると、安心できる。また、GX200の方がシャープで力強い絵が撮れると感じたが、それがGX200の進化なのか、jpgとRAWの差なのかは不明。
 だから、どうしてもGXシリーズでRAWを使いたいという人は、GX100から200に買い替えても、たぶん後悔しないのではないだろうか。
 ただ、GX200のRAWデータは、ニコンやキヤノンのものに比べると非常に扱いにくいので、覚悟をしておいた方がいいだろうと思う。

(続く)

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Caplio GX100 / 200
 今年特に力を入れて撮影したのが、水深10センチの世界だ。
 カメラは、リコーのCaplio GX100。水深が10センチにも満たない浅い水の中の場合、小さなカメラ以外は沈めることができないので使えないのだ。

 GX100は、特注の水中ケースに収めて水に沈める。
 だが、コンパクトカメラの画質の限界もあり、本当に納得できる写真はまだ数えるくらいしかない。
 コンパクトカメラの場合、条件によっては一眼と区別できないくらいに高画質な写真が撮れることもあるが、条件によっては、こんなもんか・・・とガッカリさせられることも珍しくはない。
 画質にこだわりつつプロの仕事に使おうと思うのなら、コンパクトカメラはむしろ一眼よりもずっと難しい。
 そして、浅い水の中は、コンパクトカメラの弱点を露呈させがちな、カメラにとっては厳しい条件なのだ。

 さて、Caplio GX200を注文した。
 GX100の場合、書き込み時間が長すぎてRAWが使えなかったのだが、GX200ではそれが多少改善されたようなので、RAWで撮れば多少画質が向上するのではないか?と考えたのだ。
 昨日、そのGX200が届いたのだが、感想は「う~ん」かな。
 悪くはないのだが、600~800万画素程度にとどめておけば、もっと画質がいいのではないだろうか・・・。
 カメラが随分画像処理をしているような印象を受けた。

(続く)

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NikonView / ViewNX
 今月中旬に上京する際に持っていく画像の準備で、ここのところは撮影どころではない。
 冷静になって理屈っぽく考えると、画像の整理も重要なプロの仕事の1つであり、決して欠かすことができない時間なのだが、僕の場合は、なぜか写真を撮る時間以外は、まるで自分が怠けているような少々不安な気分に陥りがちで、精神衛生上良くない。
 そこで、画像の整理などという作業は、なるべく効率よく片付けたいし、パソコンやソフトはとても重要なアイテムになってくるのだが、画像をパソコン上で見たり整理したりするための画像閲覧ソフトには、あまり気に入ったものがないのが実情だ。

 機能の面から考えると、TIFF画像やJPG画像を整理する際に、僕にとって一番使いやすいのはNikonViewだ。

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(拡大可能)
 
 NikonViewのいいところは、上の画像のようにマウスでドラッグしながら複数の画像を取り囲むと、それらを一括してすべて選択できる点だ。

 ところがNikonViewは、最近のニコンのカメラのRAW画像に対応していない。
 そして問題なのは、それらの画像を表示できないだけでなく、今開いているフォルダーの中に、最近のニコンのカメラのRAW画像が含まれていると、不具合が生じてソフトが終了してしまう点だ。
 例えば、金魚の画像の貸し出しを依頼され、金魚が写ったTIFF画像を探すために、金魚の画像が納められたフォルダーを開こうとすると、何度も試してもNikonViewが勝手に終了してしまい、調べてみると、そのフォルダーのTIFFやJPG画像にまぎれて最近のニコンのカメラで撮影したRAWデータが含まれているのだ。
 NikonViewでキヤノンのRAWデータが含まれるフォルダーを指定した場合は、それらの画像が表示されないだけで、ソフトが終了するようなことはないので問題はないのだが・・・。


 ならば、NikonViewNXを使えばいいじゃないか?ということになるのだが、ViewNXは、やたらにバグが多くて、こちらは何の前触れもなく、終了してしまうことが多々ある。
 新しいフォルダーを開いた時に終了するなど、何か画面が変わったときにトラブルが生じるのならよく分かるのだが、ViewNXの場合は、開いてしばらく放置してある画面で突然に終了してしまうなど、理解不能。
 さらに、ViewNXで開いているフォルダーは、同時にキヤノンのソフトでは開くことができない。
 キヤノンのソフトにはキヤノンのソフトのいいところがあり、僕は併用したいのだが、ViewNXの場合は併用を妨げるような作りになっているようだ。
 

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生き物の写真家失格?
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(ウグイ 多少拡大可能)

 このブログの存在を、僕はホームページやその他の場では告知していないのだが、それには幾つかの理由があり、例えば、ブログにはどのような特徴があるのかを、ここでこっそり試し、実験したいという思いがある。
 すると、いろいろなことが分かってくるのだが、簡単に言ってしまえば、ブログは一般のホームページよりも、人を呼んできたり、情報をやり取りする能力が格段に高い。

 例えば、ニコンのD○Xの発売日に、D○Xというタイトルをつけた記事を書けば、たくさんの人が検索エンジンを介してここにやってくるだろう。
 僕はいつもはカメラの名前やメーカーは、一切に伏字にはしないのだが、今回は伏字にしておかなければ、検索で、このようなカメラに関する情報が一切ないページにやってきてしまった人に申し訳ないので、そうすることにした。

 一方でホームページの方では、同じことをやっても、あまりヒット数は伸びない。恐らく、検索エンジンでは、ブログが優先的に検索されるようになっているのだろうと思う。
 なるほどなぁと思う。もしもアマチュアカメラマンが、これからインターネット上で日記形式の発信をするのであれば、僕は絶対にブログをお勧めする。

 僕の場合は、できれば自分の仕事の中から、情報や知識といった要素を排除したい願望がある。 カメラの使い方とか、機材に関する話とか、どこに行ったらどんな生き物がみられるかといった話ではなくて、僕はこう思う、という哲学で飯を食いたい。
 だからホームページの方は、ヒット数には一切こだわらないし、ヒット数を増やす工作をするつもりもないし、リンクなどから偶然たどり着いた人が、本当に気に入ったなら、その時に見てもらいたい。

 さて、情報や知識にあまり興味がない僕にとって、写真の整理をしていていつも苦痛なのは、生き物の名前を確かめることだ。正直に言えば、何だっていいじゃない、と感じてしまう。
 生き物の写真家失格かな?
 魚などであれば、シルエットで写っているような写真でも、画像を拡大さえすれば種類の名前は分かるのだが、それでも名前を突き止めようとする自分が好きになれないのだ。

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風景写真の最高傑作
 時々お知らせしている4人の自然写真家(武田晋一・伊藤健次・田中達也・吉野雄輔)によるサンケイ・エクスプレスでの連載ですが、次回は12月6日(土)が僕の順番です。新聞の一面いっぱいに、写真と文章が掲載されます。
 今回は、僕が過去に撮影した風景写真の中でも、最高傑作と自負している一枚を選びました。

 新聞が販売されるのは、首都圏(東京・千葉・埼玉・神奈川)と京阪神地区、奈良、和歌山市のみですが、関西地区では駅での一部売り・70円もあるようなので、是非ご覧ください。
 4月1日から、首都圏でもサンケイ・エクスプレスの駅売りが始まりました。一部100円です。銀座線を除く東京メトロ、都営地下鉄の全売店と、JRの主な売店、東武、西部の売店のほか、東急の一部売店で購入可能です。

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画像の整理
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 12月中旬に上京することになった。
 その際に金魚の写真を見てもらうために、ここ数日はパソコンの前に座りっぱなし。金魚は、自分で繁殖をさせ、数千匹の稚魚を飼育しながらの忙しい撮影だったため、撮影した画像のほとんどが未整理なのだ。

 さて、今日の画像は、今年の5月に撮影した金魚の卵。
 動物の受精卵は1つの細胞だが、それが細胞分裂によって増えながら生き物の形になっていく。
 卵の段階での細胞分裂のことを、ただの細胞分裂ではなくて、特に卵割という。
 そして卵割には幾つかの種類があり、魚の仲間は盤割というタイプに分類されることは、高校時代の生物の時間に教わったのだが、確かに金魚の卵の中の様子を見ると、生物の教科書に描いてあった盤割の図によく似ている。
 丸い卵の中の下半分は稚魚のための栄養分。
 一方上半分は、やがて稚魚の体へと変化するのだが、今の段階ではまだ細胞の数が少なく、今日の画像では、14個くらいの細胞が見えている。
 詳しくは、高校の生物の教科書をご覧ください。
 そんな知識があったところで、特に何の役にも立たないのだが、自分が子供の頃に学習したことが何だったのかを後ででも知ることには、それなりの意義があるような気がする。 

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