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車内泊による取材(1)
冬の長期取材にみかんを一箱積んでいく。


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 九州から北海道まで車に乗って取材に出かける、というと多くの人がびっくりするが、その北海道で、しかも真冬に車内泊をする、というと、
「そんなことできるの?」
 と言われることが多い。
「夜寝るときは、エンジンをかけっ放しに?」
「いえいえ、そんな危ないことはできません。エンジンを切って寝ますよ。」
「寒くないの?食事は?」
 そんな会話が繰り広げられるのことになる。
 そこで今日から時々、車内泊による取材について紹介しようと思う。
 
 さて、僕は料理をするのが大嫌いなので、取材先では99%お店に入って食事をするが、そうするとどうしてもビタミンが欠乏してくる感じがする。
 そこで今回の取材では、途中でミカンを一箱買い、車に積んでおくことにした。
 以前は、取材の途中で袋に入ったミカンを買っていたのだが、ミカンはやはり西日本に多く産するからだろう。東北あたりからはミカンが結構高い。
 だがその点、西日本で買っておけばみかんはとにかく安いし、今回僕が買ったものも、一箱に数十個入って1000円程度の価格だ。

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野鳥写真とD3X・クロップ機能
D3Xのクロップ機能は使える!


 一昨日~昨日と、D3Xを初めて本番の撮影で使用したのだが、大変に満足。
 実は、D3Xは高価だし、発表直後はその価格を知り、99%以上これを買うことはないと思っていたのだが、いろいろと思うところあって心変わりした。
 そのD3Xの性能だが、ワイドレンズを使用する場合は、最新のレンズを使わなければその性能は発揮できないという印象を受けたことは、以前書いた通り。
 だが、望遠レンズに関しては凄い・・・の一言。
 僕はここ数年、野鳥を撮影する際には、ニコンのレンズにキヤノンのEOS5Dを取り付けてみるなど、いろいろと試してきたのだが、D3Xは次元が違う。

 D3やD700との比較では、細密さはD3Xが当然上。だが、白飛びのしにくさは、D3やD700が上。
 その結果、印象としては、D3やD700がネガフィルムっぽいのに対して、D3Xはポジっぽい。
 一時期、デジタルカメラは白飛びしやすいと叫ばれた時期があり、僕も、それを改善すべきだと思っていたのだが、ネガフィルムとポジフィルムにそれぞれの良さがあるように、必ずしもそうではないなぁと今更ながら感じた。
 そう言えば、僕はフィルム時代は、白飛びしやすいフジのベルビアを気に入って使っていた。
 ネイチャーフォトの場合は、フジのベルビアの愛用者が多かったわけだが、ベルビアの描写が好きな人にはD3Xの描写が好みに合う確率が高いと思う。

 そして何よりも良かったのが、野鳥の撮影に関してはクロップ機能だ。
 デジタルカメラの画素数はだいたい1000万画素もあればほとんどすべての印刷に十分だと思うのだが、クロップをしてもその画素数を維持できるD3Xの場合、何のためらいもなくクロップ機能を使うことができる。
 クロップ機能自体は新しいものではないが、2000万画素オーバーのD3Xが登場して初めて、本当の意味でクロップ機能が意味を持ってきたように思う。
 D3Xの場合、クロップはFXフォーマットかDXフォーマットを選ぶことができるのだが、その中間、つまりキヤノンのAPS-Hくらいのフォーマットを選ぶことができ、その時自分に必要なセンサーのサイズ、連写速度、画像のファイルサイズに応じてそれらを選択できればなおいいと思う。

 D3Xのクロップ機能を使ってみると、今のキヤノンのようなAPS-Hはナンセンスだと感じるようになった。恐らく、そのうち消えることになるだろう。
 一方で、APS-Cには存在価値がある、と改めて感じた。というのも、D3Xをクロップすると、ファインダーが相当に小さくなってしまう。
 だがAPS-C機は、その前提でファインダーが大きく作られている点がいい。
 だから、遠くの被写体しか撮影しないことが分かっている場合は、やはりAPS-Cのカメラがいい。
キヤノンのAPS-Hが将来も残るとしたら、ファインダーをフルサイズ機の流用ではなく、専用設計にした場合になることだろう。


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NikonD3X 600mm 1.4X クロップ使用

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続・NikonD3X VS. EOS5D with Distagon T*2.8/25 ZF
EOSは、コントラストの付け方が実に細やか


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(EOS5D・多少拡大可能)
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(D3X・多少拡大可能)

今日の最初の画像は、昨日の画像の拡大前のもの。ただし、画像の両端には数台の車が止まっており、それらの車のナンバーを見えなくするために画像の両端はカットしてある。

上の2枚の画像は拡大可能だが、拡大してみると、手前の白い線の左斜め上あたりの影になっている部分の描写は、D3Xが潰れてしまっているのに対して、5Dの方はそれなりに踏ん張っており、若干EOSがいい。
つまりその部分については、D3Xの方が暗く写っている。

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(EOS5D)
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(D3X)

ところが同じ暗部でも、今度は遠景の木々を拡大してみると、D3Xの方が暗く写りそうなのに実際には5Dの方が若干暗く写っており、しかもそれが、暗く潰れて描写が悪くなるのではなく、遠景を力強くシャープに見せることに結びついている。
だから、3枚目と4枚目の画像を比較すると、5Dの方をシャープと感じる人が多いのではないだろうか。
僕は、そこのところにEOSの画像処理のうまさを感じる。
簡単に言ってしまえば、微妙な雲の濃淡の具合がEOSの方が上手く、諧調がいいように見え、それが一番大きな違いになって現れるのが雲の部分の描写だ。上のEOSの方が雲がよく出ていることがわかるだろう。
もっとも、EOSのそうした特性がいつでも有利に働くとは限らないところが、機材選びの難しいところなのだが・・・

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NikonD3X VS. EOS5D with Distagon T*2.8/25 ZF
EOSデジタルは画像処理が上手い!


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(CanonEOS5D・拡大可能)
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(NikonD3X・拡大可能)

 以前、ニコン(D3やD700)とキヤノン(EOS5D)とを比較した際には、ぱっと見のコントラストはニコンの方が高いのに、画像を拡大してみると、部分部分については、EOSで撮影された画像の方がコントラストが高く、キヤノンの画像の方が細密という結果になった。
 そのニコンとキヤノンとの違いの傾向は、D3XとEOS5Dの比較でもやはり同様。
 今日の画像は、EOS5DとD3Xで撮影された画像の一部を切り出して同じサイズにしたものだが、恐らく多くの人にとって、上のEOSの画像の方がコントラストが高くて力強く見えるだろうと思う。曇り空の雲の微妙な濃淡なども、EOSの画像の方がよく出ている。

 だが、同じ画像を拡大せずに全体で比較をしてみると、今度はニコンの画像の方がコントラストが高く、暗部がより潰れて見える。その結果、ニコンの画像のコントラストをもう少し高めて、細かい部分がもっとシャープに見えるようにしようと試みると、暗部がさらに潰れてしまう傾向がある。
 時々、ネット上の掲示板への書き込みで、
「ニコンのカメラは暗部が潰れやすい。」
 といった書き込みを見かけるわけだが、それは恐らくそうした現象について触れているのであり、ニコンとキヤノンとをちゃんと使いこなそうとした経験がある人の書き込みだろうと思う。
 ニコンのカメラが大好きな僕だが、デジタルカメラの画像処理に関しては、キヤノンの方が上手いかな・・・と感じる。

 さて、今回比較テストに使用したレンズは、コシナが販売している Carl Zeiss Distagon T*2.8/25 ZFで、EOSにはアダプターを介して取り付けた。
 僕はこのレンズが大好きで大変に気に入って愛用しているが、このレンズの良さはボケがきれいなことと質感の描写であり、時々ネットで絶賛されているようなシャープなレンズでは、決してないように思う。ネット上の掲示板などで、シャープなレンズだなどと書いておられる方は、本当にこのレンズを使ったことがあるのだろうか?

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NikonD3X VS. EOS5D
道具はトータルの性能で選ぶべき


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 まだ厳密にテストしたわけではないのだが、今日はNikonD3XとCanonEOS5Dとを撮り比べてみた。
 ちょっと試してみただけでも、
「D3Xは確かに凄いカメラだなぁ~。」
 とその凄みを感じたのだが、同時に、EOS5Dの出来ばえの良さを改めて痛感させられる結果でもあった。

 例えるなら、巨大なエンジンを積んだスポーツカーに、2000CCクラスの一般向けに販売されている車が相当に善戦する感じ。
 動体を撮影する機会が少なく、やたらにお金がかかるのはイヤだけど、最高レベルの画質にこだわりたい人には、今でもEOS5Dはお勧めできる。EOS5Dは傑作中の傑作だ。

 EOS5Dの良さは、あまりレンズを選ばないことだと思う。フィルム時代に発売された少々古いレンズを取り付けても、だいたい問題なく写ってくれる。やはり、センサーサイズと画素数のバランスがいいのだと思う。
 デジタルカメラの画素数が増えるにつれて、
「カメラの性能を発揮させるためには、もっと高性能なレンズが必要だ。」
 と言われるようになって久しいが、僕は、ちょっと大げさ過ぎるのではないか?と感じていたが、それはどうも、僕がメインのカメラとして使ってきたEOS5Dの出来が良かったからだ、と今更ながら気付かされた。

 D3Xの場合は、やっぱり最新のレンズが必要そうだなぁ・・・という印象を受けた。このカメラを生かすためには高性能なレンズが不可欠であり、そこまでお金をかける気がないのなら、もしかしたらD3Xは宝の持ち腐れかもしれない。
 例えば、D3Xに並みのレンズを取り付け、せいぜいA3程度までしか延ばさないのなら、17-40f4Lあたりのレンズを取り付けたEOS5Dに画質の面でまけることも、十分にあり得るだろうなぁと感じた。
 ニコンは、f4クラスのあまり値が張らない高性能なレンズを、早く発売すべきだと思う。個人的には、近頃のレンズは大き過ぎてカメラバッグに多くの本数が収まらないから、70-200mmと300mmをまとめて1本にするために、100-300f4あたりの高性能なズームレンズが欲しい。

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NikonD700
D3Xが登場してより魅力を感じるようになった NikonD700


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 僕は本来は低感度の画質重視の考え方だが、NikonD3やD700を手にしたことで、高感度の画質がいいことの面白さを思い知らされたし、高感度を実際に使うようになった。
 中でもD700は、ギリギリ気軽に持ち歩ける大きさだから使用頻度が高い。
 先日は、伯父が主催する法事に参加し、D700でスナップ写真を撮ったのだが、このカメラはそうした用途には、まさに最的中の最適と言っても言いすぎではないカメラだと感じる。

 ただ、以前何度かこのブログの中で紹介したように、風景などをワイドレンズで撮影した際の細密さに関しては、一世代前のEOS5Dに負けるのだが、その点は、D3Xが発売されたことで、ニコンが低感度に強いカメラと高感度に強いカメラとをラインアップしてくることが分かったし、それらを使い分ける楽しみが湧いてきたと僕は感じている。
 D3Xが発売されたことで、益々D3やD700の存在価値が高まったように思う。

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