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CanonEOS5D + OM Zuiko21mm F2
古いレンズにもいいものがある。

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CanonEOS5D OM Zuiko21mm F2

 小さな生き物の撮影、というとマクロレンズを思い浮かべる人が多いに違いない。確かに、マクロレンズを使えば、小さなものを大きく拡大できる。
 だが、マクロレンズを使用して撮影された写真は、ピントを合わせた被写体の周辺が大きくぼけ、生き物の写真の場合は、その生息環境などが全く分からなくなってしまうのと、誰が撮影しても似たような写真になってしまう面白くなさがある。
 そこで、広角レンズを持ち出すことになるが、広角レンズの大半は最短撮影距離が長くて、どんなに近づいても、生き物の姿が米粒のように小さくなってしまう。
 35ミリ判換算でレンズの焦点距離が24ミリなら、どんな最短撮影距離が長くても24センチ、21ミリなら21センチ、18ミリなら18センチ以内に近づけなければ、小動物の撮影には使い物にならない。
 ところが、接写可能な広角レンズは、数えるくらいしかない。
 古いオリンパスのOM Zuiko21mm F2は、それなりに接写可能であり、しかも、何とも言えない柔らかくてコクのある描写をする。
 今僕が、絶対に手放せないレンズの1本だ。
 絞り込んで風景の写真を撮るのなら、絶対的に新しいレンズがいいと思うが、接写やボケを生かした撮影には、デジタルカメラだからと言って、必ずしも最新のレンズがいいわけではない。

 ただ、注意しなければならないのは、接写がきく広角レンズは、遠景の描写が悪いことが多い。 
 典型的なのはシグマの単焦点ワイドレンズ。そして、OM Zuiko21mm F2もその例外ではない。
 シグマの単焦点ワイドレンズやOM Zuiko21mm F2は、接写可能なだけでなく大口径でもあるが、だからと言って星の撮影などにこれらのレンズを使用し、絞りをあけ、無限遠にピントリングを合わせると、嘘だろう?と我が目を疑うくらいに悪い画質が得られる。
 シグマの場合はひどくピントが甘く、OMの場合は、普通の星が彗星のように尾をひいて写る。 

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EOS5D vs. D3X (花の撮影編)
諧調がいいEOS

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CanonEOS5D EF100mm F2.8 マクロ USM
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NikonD3X AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)

 デジタルカメラには向き不向きがあり、その画質に絶対的な良し悪しなどあり得ないのだが、花や、気持ちのいい風景の撮影に関しては、EOSとNikonとを比較した場合、大半の条件下でEOSの方が向いている、と僕は感じている。
 一言でいえば、EOSの方が繊細な描写をする。
 具体的にいえば、明部~暗部までの濃淡のつながりがスムーズで、光に透けた花びらのような被写体の濃淡がきれいに描きだされる。

 一方で、ニコンのカメラの機械としての完成度は捨てがたい。
 EOSとNikonとを比較テストする際にいつも感じることだが、手持ちで撮影する場合、ニコンのカメラの方がシャッターのショックが小さく、ぶれにくいように思う。
 やはり一長一短なのである。
 
 ただ、先日NikonD3Xで初めて花の撮影をしてみたら、従来のニコンのカメラに比べると格段によかった。
 厳密にみると、それでもまだオーソドックスな花の撮影にはEOSの方がよく、例えば今日の画像なら、茎の先端に咲いている花の付け根のあたりの影になっている部分が、EOSの方が暗く潰れずによく描写される。
 これは、単にEOSの方が明るく写っているというのではない。その部分を拡大してみると質感がよく、確かに画質がいい。
 EOSって凄いなぁと改めて感じるわけだが、今年は植物の撮影にもニコンを、D3Xを使ってみようかと思う。

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NikonD3Xが不得手なシーン
NikonD3Xは明暗差が大きなシーンには向かない。


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 NikonD3Xの絵は大変に細密だが、弱点もあり、逆光で水面などがキラキラと輝いているようなシーンでは、暗部が極端につぶれてしまう傾向がある。
 もちろん、そんな状況ではどんなカメラだって暗部がつぶれるものだが、D3Xはストーンと急激に暗く落ち、時に違和感を感じさせるような絵になってしまうことがある。
 人によってカメラを向けるシーンの傾向には違いがあるので、一概には言えないと思うが、この点が、僕が感じるD3Xの最大の弱点だ。
 先日も書いたが、そんなシーンにはD700の方が向くように思う。
 
 

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Nikon D3X vs. D700
カメラに絶対的な良し悪しはない。


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NikonD3X
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NikonD700

 一般的な条件下でニコンのD3XとD700とを撮り比べた場合、僕は文句なしにD3Xの絵の方が好きなのだが、条件が変わると、時にそれが逆転してしまうのが機材選びの難しいところだと思う。
 例えば、同じD3XとD700との比較でも、夜明けや日暮れや薄明薄暮の条件下では、D700の絵の方が僕の好みに合うのだ。
 まずはD700の方が白飛びや黒つぶれが起きにくい。だから、焼けた空の明るい部分から暗く落ちた地面までがよく表現される。
 それから、昼間の明るい条件下では派手すぎてやや安っぽく感じられるD700の色が、光が少なくて色が出にくい条件下では、実に塩梅がいい。
 明るい時間帯にはD3Xの方が随分シャープに感じられるのだが、薄暗い時間帯では、それもなくなってしまう。
 ネット上には、カメラの画質に関するさまざまな情報があり、中には大変に説得力がある記事も存在するが、それはあくまでもその人が試した条件下での話。
 結局最後は、自分で試してみるしかないのだが、ネット上の記事を参考にする場合は、なるべく似た条件での記事を参考にした方がいいだろう。 
 これはレンズ選びにも当てはまることであり、たとえば、至近距離がよく写るレンズでも、無限遠の描写が大変に悪いものがある。
 また、ボケが美しいと言われているレンズでも、ある距離ではボケが汚いことだってあるし、その逆もある。
 だから、道具は最後には使いこなしなのである。
 使いこなしとは、その道具の特性を知り、いいところを引き出すような条件下で使用すること。 

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RICHIOGX200を使う際の注意
GX200はJPGで使うべきカメラ


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 昨年末に購入したRICHOのGX200。
 先日、そのGX200をはじめて本番撮影に使用したことはすでに書いたが、GX100と比較した際に、GX200の絵はより塗り絵っぽい感じがして、僕はがっかりさせられた。
 画像を拡大すると、GX100よりも画質がいいように見えるのだが、画像全体を眺めてみると、絵が平坦で安っぽい。
 そして、前回の撮影の際にはRAWを使用したのだが、RAWの使い勝手が思いの他悪かった。
 GX200のRAW画像を現像しようとすると、専用ソフトでもシルキーピクスでも表示に大変に時間がかかるのだ。
 いや正確に言えば、大まかな絵はすぐに表示されるのだが、その絵には全体に細かいノイズが乗っており、それが少しずつ少しずつ消え、しばらくするとノイズレスな絵になる。そのノイズが消えるまでに大変に時間がかかり、はっきり言えばほとんど使い物にならず、これまたがっかりさせられてしまった。

 そこで今日は、GX200をRAWではなくてJPGを試してみたら、なんと!RAWで撮影するよりも画質がいい。
 そんなことがあっていいのだろうか?いったい何のためのRAWなのだろう?と思うのだが・・・、GX200は、どうもJPGで使うべきカメラのようだ。
 GX200をJPGで使ってみると、それなりにうまく画像処理されており、一抹の納得できなさは残るものの、なるほどね・・・と考えさせられる。
 言うなら、人と意見が対立して議論になった際に、相手が雄弁で、上手に丸め込まれたような感じ。
 普通の人がスナップ写真などの撮影に使うのであればGX200がいいだろう。
 だが写真にこだわっている人が使う場合は、できれば実際に両方のカメラで同じ被写体を撮影し、絵を比べた上で購入した方がいいような気がする。そしてその比較の際にはJPGをお勧めする。
 
GX200で初仕事
画素数競争はウンザリ


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 デジタルカメラの新製品が発売された際に、従来の機種よりも画素数が少なくなった例を、僕は知らない。
 デジカメの画素数は増える一方であり、画素数を減らすのは、前の機種が失敗だったということを認めるようなものなので、おそらくはメーカーにとって、大変に勇気がいることに違いない。

 さて、RICOH GX200を初めて本番の撮影で使用した。GX200を使って水中撮影を試みたのだが、GX200にはちょっとばかりガッカリ。画質はGX100の方がいい。
  画像を拡大してみると、GX200の方が画質がいいように見えるのだが、全体をみると、GX200の絵はいわゆる塗り絵というやつ。
 これは、GX200購入直後にGX100との比較テストをした時から感じていたことではあるが、本番では、その差がさらに開いているように感じられた。

 デジタルカメラは、その構造上、センサーのサイズが同じなら、画素数が増えればノイズも増え、増えたノイズを消さなければならないわけだが、ノイズを消すことの副作用で絵がのっぺりとしてしまい、GX200がまさにそれになってしまっている。
 一方で、AFの性能や操作性はGX200がいいのだから、非常に悩ましい。
 GX100から200への買い替えを考えている人は、そこのところを十分に検討した方がいいと思う。

 GX200は100よりも画素数が増えたのだが、果たして本当にそうする必要があったのだろうか?
センサーをGX100のままで、操作性を向上してくれたならどんなに良かったことか!
 がしかし、そんなカメラを作っても、きっと売れないんだろうなぁ。

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