水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
CanonEOS5D + SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1
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CanonEOS5D SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1

 僕のメインのホームページである水の贈り物をご覧の方は、今僕が、ニコンのD3Xに惚れこんでいることは、感じておられるかもしれない。
 D3Xの作りの良さ、質感の良さは、それを手にしただけで写真を撮るぞ!という気にしてくれるし、想像を掻き立ててくれる。また、少々癖がある描写は、例えるなら乗りこなしが難しいスポーツカーのような存在であり、とにかく、撮影を楽しく、ワクワクさせてくれる。
 ただそれでも、場合によっては、キヤノンのイオスの方が適するシーンもある。
 例えば上の画像。雨の水滴を写すためには、背景を少々暗くしなければならないが、その背景には、暗いながらも、滑らかで質感豊かな描写が求められる。
 背景の描写が滑らかでないとどんな印象になるのかというと、背景がカタツムリと分離してしまい、見た目の印象がとても暗くなる。そして、暗い印象の写真は、本当に売れにくい。
 逆に、背景の描写が滑らかなら、実際には背景は暗めに写っているのに、その暗さを感じさせない描写になる。この写真、暗いのに、そんなの全然関係なく売れたなぁというようなケースがたまにある。
 このシーンの場合、写真の良し悪しは、カタツムリでも水滴の描写でもなく、微妙な背景の濃淡の描写で決まってしまう。そうした、微妙な濃淡の表現が要求されるシーンの場合は、やはりイオスの方が向いているように感じる。
 またレンズは、TAMRON SP AF90mmF/2.8 Di MACRO1:1。このレンズのなめらかな描写は、こうしたシーン撮影には、大変に重宝する。
 節操がないようではあるが、やはり道具は適材適所。
 もっとこれは、ただシャープに写っていればいい、と言う人には、全く関係がない話ではあるが・・・

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APS-C+1.4テレコン vs. フォーサーズ
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NikonD3X NikonD3X Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF) DX 1.4テレコン
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OLYMPUS E-620 NikonD3X Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF)

 APS-Cのイメージセンサーを搭載したデジタルカメラ+1.4テレコン と フォーサーズのデジタルカメラは、同じレンズと取り付けた場合ほぼ同じ画角になるが、果たしてどちらの画質がいいのか?遠くの被写体を大きく撮影したいがためにオリンパスのデジタルカメラを買うのは、果たして正解なのか?
 僕は時々撮影機材のテストをするが、実は、機材の良し悪しや機材による違いを、明快に断言できないことが多い。それらの機材による描写の違いは、違うと言えば違うが、誤差のうちと言えば誤差のうちに入ってしまうから。
 だが今回のテストは、はっきり違う。オリンパスのEシステムは、極めて個性的。好き嫌いは別にして、Eシステムは素晴らしい道具だと思う。間違いなく存在価値がある。
 さて、本当なら上の画像をそのままのサイズでお見せしたいのだが、ブログにUPできる画像のサイズには制限があるようなので、部分を切り出してみた。
 下の画像をクリックして拡大してみればわかると思うが、E620の画像はシャープだが、ノイズが目立つ。
 これは、センサーが小さいのだから、当り前と言えば当たり前だが、そのどちらを重視するかによって、フォーサーズへの評価が分かれることになるし、それは優劣というよりは好みの問題になるだろう。
 僕の判断は、画質は互角である。

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(NikonD3X NikonD3X Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF) DX 1.4テレコン
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(OLYMPUS E-620 NikonD3X Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF)

 さて、画質は好みの問題。ならば、次に何を考えたらいいのか。
 まずは、カメラの操作性について。
 E620の小さなファインダーでは、なかなか正確なピント合わせが難しい。当然、AFを使用することはできない。そこで、ライブビューで画像を拡大してピント合わせをしてみると、とても正確なピント合わせができるが、これでは動体には対応ができないだろう。
 また、ライブビューで画像を拡大した場合、35ミリ換算で1200ミリ相当では、かなり画像が揺れるので、あまり気分がいいものではない。

 次に、その他の使い方について。
 例えば、600ミリレンズに1.4倍テレコンバーターや2倍のテレコンバーターを使用して、さらにフォーサーズのカメラを取り付ける。これは面白そうだなぁ・・・
 ただ、それを撮ってみたところで比較をする相手がないので、いずれ、野外で野鳥を撮影するような際に、実戦の場で試してみようと思う。
 遠くにトモエガモの大群れがいるような場合に使ってみたいのだが、想像しただけで、凄い絵が思い浮かんでくる。
 
 最後に、E620にED 9-18mm F4.0-5.6を取り付けて使用した場合は、僕はノイズを取り過ぎているのではないか?ちょっと画像が平坦だと感じる。ところが、今回の超望遠レンズによるテストでは、逆にノイズが目立つと思った。
 ノイズをどれくらい取るべきかは、超望遠と広角とでは、かなり違うのかな・・・
35ミリ判フルサイズ+1.4テレコン vs. APS-C
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(NikonD3X NikonD3X Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF) FX 1.4テレコン

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(NikonD3X NikonD3X Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF) DX テレコンなし

 35ミリ判フルサイズセンサーのカメラ+1.4テレコン と APS-Cのカメラは、同じレンズと取り付けた場合ほぼ同じ画角になるが、果たしてどちらの画質がいいのか?
 以前、D700+1.4倍テレコンとD200の比較をした時には、D200の画質の方がいいという結論になった。
 でも、それだけで、1.4倍テレコンを使うよりもDXフォーマットのカメラを使った方が有利だと言い切れるのか?と言うと、一抹の疑問も残った。
 それは、D700とD200の描写の差が結果に反映された可能性があるから。具体的に言うと、D700は高感度の画質に特化したカメラであり、低感度ではカリカリにシャープな画質ではなく、それが不利に働いた可能性がある。
 そこで今回は、D3XのFXフォーマット+1.4倍テレコンとD3XのDXフォーマットとを比較をしてみた。
 今日の上の画像はFXフォート。下はDXフォーマット。
 画像は、ブログにUPできるように(サイズの問題)一部を切り出したもので、拡大可能。
 僕の結論は、やはり、下手に1.4倍テレコンを使うよりもDXフォーマットのカメラを使った方がいい、である。DXフォーマットにすることで画素数が減るデメリットよりも、1.4倍テレコンによる画質の劣化の方が大きいように感じる。

 とすると、さらに遠くに被写体を撮りたい場合、例えば、DXフォーマットのカメラに600ミリレンズを取り付け、さらに1.4倍テレコンを追加する(35ミリ判換算で1200ミリ相当)Iよりも、600ミリレンズに、オリンパスのフォーサーズを取り付けた(35ミリ判換算で1200ミリ相当)を取り付けた方が有利なのでは?
 その結果は、次回紹介しようと思う。
 

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Capture NX 2 ヴィネットコントロール
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ヴィネットコントロール 0% (Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF))
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ヴィネットコントロール 30%
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ヴィネットコントロール 60%
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ヴィネットコントロール 90%
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ヴィネットコントロール 150%

 周辺光量不足というと、広角レンズの問題であるように思いこんでいたのだが、ニコンのFXフォーマットのカメラを使うと、望遠レンズの周辺光量不足が目立ち、気になることが多い。
 AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF)の周辺光量不足は、以前からよく知られていることだが、僕がよく使用するレンズでは、Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF) もひどく周辺光量が落ちる。シーンによっては、周辺をトリミングしなければならないほど。
 そんな時のために、カメラにも、Capture NX 2にも、ヴィネットコントロールという機能があるが、正直に言うと、あまり完成度が高くない。
 今日の画像は、周辺光量不足が目立つ画像をヴィネットコントロールで処理をしたもの。ヴィネットコントロールの適用量は、上から0%、30%、60%、90%、150%。
 150%の画像を見てもらえばわかると思うが、ヴィネットコントロールを強く利かせても、肝心な四隅が明るくならず、四隅よりも少し内側が明るくなるため、四隅が暗く、その少し内側が明るく、さらに画像の中央が暗いと、まるでドーナツのリングのような明暗の具合になってしまう。
 こんな機能は、メーカーで本腰を入れてレンズごとのデータを取り、レンズに応じた利かせ方にすれば、完全に補正できるのではないのだろうか?

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Capture NX 2 カラーコントロールポイント
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NikonD3 Ai AF-S Nikkor ED 600mm F4DII(IF) 2008年2月撮影

 僕は普段、ほとんど画像の色を扱わないのだが、空だけは画像処理をすることがある。
 今日の2枚の画像は同じRAW画像を現像して作成したもので、下が、色やその他を一切扱わずに、ファイル形式だけをJPGへと変換しただけのもの。つまりJPG撮って出しの状態とほぼ同じもの。
 そして上が、RAW現像の前に、少々画像処理を施したものだ。
 具体的には、Capture NX 2のカラーコントロールポイントを使い、空の部分を選択し、明るさを暗くして、彩度を上げる。

 明るさや彩度をどんなに扱ったところで、元からない色は出てこないはずだから、そうした処理で空がこんなに青くなるのは、白っぽく見える空でも、実は青色の成分がしっかりと含まれているのだろう。
 ただ、完全に曇り空の日には、この手法は通用しない。
 下の画像は曇っているように見えるだろうが、この日の実際の空の色は白っぽい青空だったように記憶している。
 Capture NX 2のカラーコントロールポイントはTIFFやJPG画像にも使用できる機能なので、僕は、EOSで撮影した画像でも、Capture NX 2で画像処理をすることが多々ある。この結果をみると、キヤノンユーザーであろうが、オリンパスユーザーであろうが、ペンタックスユーザーであろうが、ソニーユーザーであろうが、このソフトは持っていなければならない、とさえ感じる。
 さてさて、昨年撮影したデータを今頃画像処理しているのだから、なんとだらしないのだろう!

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金魚の人工授精
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 フナを品種改良したら金魚になったなんて、僕は、今でも信じられない気分である。あの地味なフナから、前回紹介したようなゴージャスな魚が作られたのだ。
 金魚は、人が飼育をしながら品種改良を加えてきた生き物だから、飼育の歴史は長いし、本来は、野生の生き物よりも扱いやすいはずだ。 
 ところが、その金魚の撮影にひどく手間取っているのは、金魚の世界では逆にさまざまなテクニックが発達し、そのテクニックの習得に時間がかかったから。
 たとえば、金魚の繁殖の際には、当り前のように人工授精が行われる。
 が、一歩間違えて、まだ卵が未成熟な状態で人工授精に踏み切ってしまうと、卵は正常に育ってはくれない。
 今年は、5月の上旬に採卵をした際に、まさにその失敗をやらかしてしまった。
 人工授精を試みたメスのお腹から出てきた卵は、よく見ると、人のヘモグロビンのように真中がくぼんでおり、まだ未成熟だった。
 ところが、その数千個の未成熟な卵の中から、数匹ではあるが、稚魚が生まれた。
 捨てる神あれば、拾う神あり。
 が、その稚魚を先日撮影してみたら、体がくの字型に曲がっており、奇形のようだ。
 やっぱり駄目か・・・

 そんなこんなで、何かを試みては途中で失敗が判明し、またやり直すことを繰り替えているのである。
 ただ、もう一通りの失敗は出尽くしたのではないだろうか?
 いやいや、そうであってほしい。

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