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AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED
驚異的な逆光性能の Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED 



NikonD3X AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED

 一言で自然写真と言ってもいろいろなタイプの写真があるが、僕の場合は、人にまだ知られていない場所や生き物を紹介したい気持ちが強い。だからたとえどんなにフォトジェニックであっても、富士にカメラを向ける気にはならないし、有名な観光地で写真を撮りたいとはあまり思わない。
 もちろん、プロはニーズにこたえなければならないから仕方がない場合もあるし、その時はその時で観光地に出かけて楽しく写真を撮るが、できればいずれは自分の世界を築きあげ、そんな撮影とは無縁でありたい願望がある。

 では、人に知られていない場所を見つけ出すにはどうしたらいいのか?いやもっと正確に言うと、人に知られていないのに、多くの人に見せるに値するいい場所を見つけ出すにはどうしたらいいのだろう?
 そこにはいくつかの答えがあるのだが、その1つは、厳しい自然の中を自分の足で歩くことである。
 写真を撮る人は、カメラという重量があり丁寧に扱わなければならない精密機械を持っているせいか、体力的にきつい場所や水に濡れやすい場所などを敬遠する傾向があり、逆にそんな場所には多くのチャンスが転がっているのだ。
 僕はそれを逆手に取り、ほとんどそんな場所ばかりで写真を撮っていると言える。

 だがそんな僕でも、荷物が重たいことはやはり堪える。特に近頃のレンズには重たいものが多い。
 そして、ニコンの AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED もかなり重量級だ。だから、普段このレンズを積極的に持ち歩きたいとはあまり思わないし、一般的な撮影において タムロンの TAMRON SP AF28-75mmF/2.8 XR Di LD Aspherical [IF] MACRO とそれほどの差があるか?と問われれば、僕は少々答えに困る。
 ところが、逆光での描写はさすが!の一言。凄すぎる!としか言いようがない。
 今日の画像の場所は僕のお気に入りの場所であり、今年の秋にはこの場所を紹介した本を出版される予定になっている。だから、過去にはいろいろなレンズでここをこの時間帯に撮影してきたが、Nikon AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G EDの描写は圧倒的であり驚異的だ。

 個人的な好みを言えば、たとえゴーストやフレアーが発生しやすくても、周辺光量落ちがあっても、そのゴーストやフレアーや周辺光量落ちに味があればいいと思う。
 がしかし、クソ真面目に写るレンズを一本もっておけば、心強いことは確かだ。

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車内でパソコンを使う
 子供のころ、友人の家に遊びに行ったりした際に、こたつが置いてある家がとてもうらやましかった。気持ち良さそうやなぁ、と。一方で武田家では大概のことが洋式であり、基本は椅子と机。だから普段地べたに座ることがあまりなかったし、当然こたつなどというものもなかった。
 そしてそんな環境で過ごしてきた僕は、地べたに座るのがあまり得意ではない。
 ところが取材に出かけて車の中に寝泊まりして車の中でパソコンを扱う時だけは、スペースの関係で車内に設置したベッドに正座をしたり、あぐらをかいて座る。だがしかしそうすると、地べたに座り慣れない僕は、腰が痛くなったりしてなんだか愉快ではない。
 そこで車の中でも椅子に座ったような状態でパソコンを操作できるようにしたい、と前々から考えていたのだが、僕の車の場合、一ヶ月間寝泊まりできるだけの設備が所狭しと車内に並べてあり、場所を確保することが容易ではなく、パソコンに関しては結局いつも工夫を先送りにしてきた。
 運転席か助手席でパソコンを扱えばいいじゃないか、という方もおられるだろうが、僕の愛車の場合ワンボックスタイプであるためハンドルの位置がセダンとは異なり、ハンドルが邪魔をして運転席にはそれだけのスペースがない。また助手席には、咄嗟に生き物が出てきた時のための機材が満載であり、これまでゆとりがない。
 そこで、いろいろとアイテムを探してみたら、ノートパソコン用のアームタイプの小型デスクが存在することがわかり、早速購入して、ベッドのフレームに固定してみた。
 他にも、座席を固定するためのネジを流用して取り付けるタイプの商品などが見つかった。
 ちょっと試してみた感じでは、とても使い勝手はいい。
 今までは、なるべく車内でパソコンを扱いたくないがゆえに、パソコンを開く時間は最低限にとどめておいたが、これがあれば画像のセレクトまでは車の中でできる。画像のセレクトは、理想を言えば撮影直後の記憶が鮮明で盛り上がっている間に終えておきたいし、特に一ヶ月間くらいの長期取材になると、画像をセレクトせずに貯め込むと帰宅後が大事になってしまうのだ。

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本来はテーブルに固定して使用する道具だが、それをベッドに固定してみた。

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走行時は、アームを動かしてパソコンがベッドの上に位置するようにしておけば落下する恐れがなく安心できそうだ。もちろん、パソコンはベルトか何かで固定しておく。

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Nikon SB-R200を改造(後)
● 撮影機材の話
 キヤノンのマクロツインライトMT-24EXに関しては、随所に見られるその工夫にとにかく感心させられるのだが、ストロボ用のリングをレンズへ取り付ける方式も、なかなか優れていると思う。キヤノンの接写用のレンズ EF100mm F2.8 マクロ USM や MP-E65mm F2.8 1-5× マクロフォトの先端部分には最初から溝があり、そこに直接リングを取り付けることになっているのだ。
 他社の製品の場合は、リングを取り付けるための部品をまずはレンズ先端のフィルター枠にねじ込み、そこにさらにリングを取り付けることになっているのだが、その取り付け用の部品がふとした拍子に緩んでしまったり、逆に、強く締め付けると取れなくなったりするのである。野外での撮影中に、ねじ込んだ部品が取れなくなる、というのはなかなか腹が立つトラブルなのだ。

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・使いやすいキヤノンのリング

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・レンズの先端の溝

 ただし、あらかじめレンズの側に溝を準備しておくキヤノン方式にはデメリットもある。
 それは、メーカーがレンズを設計する際に、その溝を必ず設けなければならないのだから、より径の大きなレンズなどを作りたい場合には妨げになってしまうこと。実際キヤノンの場合も、最新の手ぶれ補正付きのマクロレンズではレンズの直径がより大きくなったのか、この溝が刻まれていないようだ。

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 そこで、キヤノンの新しいマクロレンズを使用する場合は、まずレンズのフィルター枠にマクロライトアダプター67という部品をねじ込み、そこにストロボ用のリングを取り付ける(他に、180マクロ用のマクロライトアダプター72Cという部品もある)。

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 そのマクロライトアダプター67を、67→62のステップアップリングを介してニコンの接写用のレンズ・AF-S VR Micro-Nikkor ED 105mm F2.8G(IF)に取り付けてみた。
 上の画像のカメラはニコンD700だが、D700には内蔵ストロボがあり、その内蔵ストロボをコマンダーとして使えばSB-R200を発光させることができるのだから、ストロボのコントローラー部分が不要になり、荷物を減らすこともできる。
 これで、ニコンとキヤノンのいいところ取りが完成したことになる。
 唯一問題があるとするならば、ニコンのストロボSB-R200は、キヤノンのマクロツインライトMT-24EXの発光部よりもやや重たいので、レンズ先端がやや重たくなってしまうことくらいだろうか。

注)今日の記事は、武田晋一のホームページ・水の贈り物の撮影日記と同じ内容です。

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Nikon SB-R200を改造(中)
 ストロボとは、カメラ専用の照明器具のこと。ビデオや家庭で使用される照明との違いは、常に光を出すのではなく、カメラマンがシャッターを押したその瞬間にだけ、一瞬ピカッと光を発するところ。一般的には、ストロボはカメラの上部に取り付けることになっており、そこから被写体を照らしだす。

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 だが、小さな生き物を専用に撮影するストロボに関して言うと、ストロボ本体と光を発する発光部がコードでつながれた別々の部分に分かれており、発光部を、カメラではなくてレンズの先端に取り付けるタイプのものもある。
 上の画像はそうしたタイプのキヤノンのストロボ (マクロツインライトMT-24EX) で、光を発する発光部が2つあり、その2つの発光部を丸い輪っかのような部品に取り付け、さらにその丸い輪っかをレンズ先端にはめ込むようになっている。
 キヤノンのマクロツインライトMT-24EXに関して言えば、丸い輪っかのあたりの部品がとてもよく出来ていて、いったい誰がこれを設計したのか、僕としては、設計者に会ってみたいくらいだ。

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 そこで、この良くできた部品をニコンのカメラでも使えないかと先日から小さな工作を重ね、上の画像のように、ニコンのストロボをキヤノンの部品に取り付けることができるようになった。ニコンとキヤノンとはストロボの形状が異なるため、まずはニコンのストロボをキヤノンのストロボの形状に変換するアダプターを作成したことは、前回書いた。

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こちらは、キヤノンのストロボ

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こちらはニコンのストロボ

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そして、ニコンをキヤノンに変換する自作アダプター(表=ニコンのストロボの形状)

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ニコンをキヤノンに変換する自作アダプター(裏=キヤノンのストロボの形状)

 このアダプターをニコンのストロボに取り付ければ、キヤノンの良くできたリング状の部品にニコンのストロボを取り付けられる。
 ただし、ここで1つ問題が生じる。というのは、ニコンのストロボはワイヤレスであり、コードでストロボ本体と結合されていないのだ。ワイヤレスはコードが邪魔にならないから使いやすいが、もしも発光部がリングからうっかり外れてしまったなら、ストロボは地面に落ちてしまう。また、コードで接続されているキヤノンの場合、電源は本体から供給されるから発光部は軽いが、ニコンの場合は発光部に電池が収められており、より重たくて落下などのアクシデントがおきる可能性は高いだろう。
 特に僕の場合は、ニコンのストロボを自作の変換アダプターによって無理やりキヤノンの部品に取り付けるのだから、その危険性が高くなる。そして僕の場合さらに悪いのは、水の中に立ち込んで写真を撮っている時間がとても長いので、その場合はストロボが水没し、一発でオシャカになってしまうことだろう。

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 ならば、とキヤノンのストロボをよく見てみたら、ストロボの一部に、2つの小さな四角いくぼみがみつかった。キヤノンのストロボはリングに取り付けた際にはロックがかかり、うかつに落下しないようになっているのだが、このくぼみはロックを受け入れる鍵穴の役割を果たしている。 

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 そこで、自作アダプターにさらに改良を施し、キヤノンのストロボと同じ位置にドリルで小さなくぼみを作った。これで自作のアダプターを使用した場合でもちゃんとロックが働いてくれるので、使用中に何かの加減でストロボが外れてしまう危険性がずっと少なくなった。

(後編へ続く。)


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Nikon SB-R200を改造(前)
 カメラ用品の中には、
「こんなもの誰が買うんやろう?」
 とか、
「こんなもの作って、メーカーは元が取れるくらい売れるんやろうか?」
 とついついこちらが心配になってしまうような、オタクっぽくて、そして怪しい撮影用のアクセサリーが多数存在する。
 例えばUNというメーカーは発売しているこれ。僕はさまざまな場所で多くのカメラマンに出会ったことがあるが、この道具を使っている人をまだ見たことがない。

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 くの字の真ん中に相当する部分はギアー+ネジの構造になっていて、くの字の角度を変えることができる。そして、くの字の片側には、ストロボを取り付けられる金具がついているのだが、この道具はいったいどんな使われ方を想定して作られたのだろうか?
 ストロボを取り付けるための金具がついているのだから、そこにストロボを取り付けることは分かるのだが、一般的な大きさのストロボを取り付けて支えるには少々きゃしゃ過ぎる。

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 僕の場合は、キヤノンの接写用のストロボ・マクロツインライトMT-24EXと組み合わせてこんな風に使用している。
 マクロツインライトMT-24EXは、カメラの上部に取り付ける本体の部分とその本体から伸びる2本のコードの先端にある2つの発光部によって構成されており、本来はその発光部をレンズの先端部分に取り付けて使う。
 だが、このアクセサリーを使えば、発光部をレンズの先端からさらに離して、より理想的な位置にもっていくことができる。

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 ニコンにも、キヤノンのマクロツインライトMT-24EXに近いコンセプトのストロボ・ワイヤレスリモートスピードライトSB-R200がある。
 だがキヤノンとの違いは、キヤノンの発光部の取り付け部分が一般的なストロボのシューの形をしているのに対して、ニコンはその形が非常に特殊であり、SB-R200専用の取り付け具にしかつかないようになっていること。つまり、今日一番最初に紹介したような汎用のアクセサリーには、キヤノンのマクロツインライトMT-24EXは取り付けられても、ニコンのSB-R200は取り付けることができない。

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 そこで、ニコンのSB-R200に若干手を加えてみた。具体的には、特殊な規格で作られているニコンのSB-R200の取り付け部分を、一般的な規格に変換するためのアダプターを工作した。

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 最後の画像は、その変換アダプターを取り付けたところ。これで画面右側の取り付け部分が、一般的なストロボと同じ形状になるので、市販されている多くのストロボ用のアクセサリーと組み合わせて使用することができる。

(後編は数日後の予定です。)

注)今日の記事は、武田晋一のホームページ・水の贈り物の撮影日記と同じ内容です。


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