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フォトショップで不要物を消す
 目障りな看板を消してしまえ!

 南の海に生息していた貝やサンゴの死骸が堆積してできた石灰岩。それが地球の運動によって太平洋を横断し、やがて日本の一部になった。日本各地の地下には、そうして南方からやってきた巨大な石灰岩のかたまりがある。
 そしてその石灰岩には雨水に溶けやすい性質があり、やがて岩の中に穴があき洞窟になる。

 さて、洞窟の天井部分が溶け、それが滴るように落ちてきてできた富士山のような形をした地形。
 洞内富士という名前がついているようだが、なんでこんな場所に看板を立てるかなぁ。
 秋芳洞の洞窟に限らず、日本の風景にカメラを向ける時、そんな風に嘆きたくなるケースがあまりにも多い。

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NikonD3X AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED SILKYPIX
 
 そこでフォトショップを使用して、看板を消してみた。
 看板やゴミを消すノーハウは、今や風景写真の欠かせないテクニックではないかと思う。この程度の大きさのものなら容易に消すことができる。

 看板やゴミを消すかどうかは、写真家にとって、実は非常に重要なことだ。
 なぜなら、看板を画像処理で消すことを否定するのなら、看板が画面に入らないように、または目障りな位置のこないように構図を決めなければならない。
 逆に、看板を消すことを受け入れるのなら、看板はないものとして構図を決める必要がある。
 それをするかしないかで、構図が違ってくるのだ。

 不要物の消し方の詳しいやり方はフォトショップの本でも読んでもらうとして、消したい部分とその周辺部の色や質感に差がある場合には、うまく邪魔ものが消えない場合があるので、まずは不要物をその周辺の色で塗りつぶしてしまうのがいい。
 上の画像のケースでも、まずは洞窟内の岩の色で看板を塗りつぶし、その塗りつぶした部分を消すという二段階の処理をした。

 ただ、被写体が自然物の場合、僕は、何でも画像処理ソフトで消してしまうことには抵抗がある。例えば、植物の葉っぱの虫食いを、僕は消したいとは思わない。

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・ 秋芳洞(百枚皿)
山口県の風景
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NikonD3X AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED SILKYPIX
山口県美祢市

● お勧めのコース

秋芳洞観光センター周辺の駐車場に車を止める。
駐車場から徒歩400mで洞窟の正面入口。
観光洞窟なので照明器具が設置されているし、足もともいい。

洞窟内の風景写真を撮りたいのなら、三脚が必需品。
暗いので絞りを開けたくなるが、風景写真の基本に忠実に、きっちり絞り、数秒程度の長時間露光することが肝心。
また、洞内は年間を通して20度以下なので、長そでの上着を羽織っておいた方がいい。

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・ 由布岳(別名 豊後富士)
大分県の風景写真

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NikonD3X AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF) SILKYPIX
大分県由布市 

● お勧めのコース

「別府」からやまなみハイウェー経由で玖珠郡九重町の「長者原」へ。
「長者原」から山を越え、熊本県の「大観峰」へ
 途中、脇道に入れば「池山水源」「男池」などわき水やその他、気になる景色が多い。
 
特に、青空の日には、高原の景色が美しい。
残念ながら曇りだった場合は、池山水源や男池など、森の中の水辺がお勧め。
写真が好きな人なら、数日を費やして数往復しても、被写体には事欠かないだろう。

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画像処理に関する問題です(解答編)
 画像1は、シルキーピクスを使って、僕の現在の標準的な設定でRAW現像したもの。
 僕の設定とは、シルキーピクスのデフォルトの状態から、カラーモードを記憶色に変え、そのままでは彩度が高過ぎる場合が多いので、彩度を0.94くらいに下げた状態。 この設定が絶対的にいい訳ではないが、僕が普段カメラを向けている自然に関して言うと、大抵の被写体が無難な発色をする。
 そしてコントラストは、あとでフォトショップで最終的な仕上げをやりやすいように、抑え目に。
 あとは、その設定では、時々青~緑に色かぶりすることがあるので、画像によってホワイトバランスを扱うことがある。色温度を5800くらいに設定したり、あるいは、色偏差でマゼンダを強めることがある。

 さて、画像2と画像3では、それに加えてハイライトコントローラーを操作してみた。
 ハイライトコントローラーを扱うと、ハイライトの白飛びを抑えることができる。
 画像2では+3、画像3では+6(最大)。
 今回の画像の場合は、画面右上の空と雲が、よりよく描写されている。
 白飛びを抑えるための処理としては、なかなか有効だと思う。

 ただし、逆に描写が悪くなってしまう場合もあるので、使いどころが肝心だ。
 例えば、ハイキーな画像でこれを使うと、全体にコントラストが下がり、画像が平たんになり、逆に白飛びがひどくなったように見えるケースもある。
 したがって、暗部と明部が一枚の画像の中に存在するようなケースでは、ハイライトコントローラーは使える!と書いた方がいいのかもしれない。
 
 ニコンのカメラの場合はアクティブDライティングという機能があるが、アクティブDライティングは、明部と暗部が同時に変化してしまう点が、僕には使い辛い。暗部をつぶしたくない場合、明部を飛ばしたくない場合の2つの機能に分かれて欲しかった。

 なお、これらの画像1~3を比較をする際には、モニターの中で画像が表示されている位置によってコントラストや明るさが違って見えるので、いったん画像をダウンロードし、モニター上のなるべく近い位置に並べて比較をする必要がある。

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画像処理に関する問題です。
次の3枚の画像、どこがどう違うか、わかりますか?

3枚目だけを見て、
「あっ、ここに画像処理が施されている!」
とわかった人は、相当に逆光の風景写真を撮り慣れている人かも。

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画像1 NikonD3X AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED SILKYPIX

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画像2 NikonD3X AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED SILKYPIX

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画像3 NikonD3X AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED SILKYPIX

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