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水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
いまさらながら、EOS5D
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 来春、偕成社から「木が生える沼」という子供向けの本が出る。撮影に使用したカメラは、キヤノンのEOS5Dが中心で、一部ニコンのD3Xも使った。
 先日届いたその試し刷りを見ると、5Dの出来の良さを思う。実に自然な立体感であり、水面の微妙な濃淡の描写が目に優しい。
 本を作る場合、時に数年の時間を要するので、僕は小器用なカメラよりも、数年後にも画質が通用するオーソドックスなカメラを選びたい気持ちが強い。
 ニコンをメインで使っていた僕がEFレンズを揃えるのにはお金が要ったが、EOS5Dを選らんで正解だったと改めて感じた。

 スペック的にはニコンのD700に近い5Dだが画質は全く別の傾向であり、低感度では5Dの画質が良く、高感度ではD700の画質がいい。
 つまり、カメラを選ぶ際に大切なのは、画素数よりも絵作りの傾向(コンセプト)だということ。
 時々、画素数が少ないカメラは無理をしていないカメラであり、画素数が多いカメラは無理をしたカメラだと言う方がおられ、一理あるが、5DとD700を比べてみると、必ずしもそうではない。D700などは、画素数は少ないが、高感度の画質を良くすることに無理をし過ぎているきらいがあるように感じる。
 D700後継機のうわさもあるが、後継機は、高感度の画質競争に走り過ぎないで欲しいと、と僕は希望する。
 D3Xは悪くないが、5DⅡとの価格の差を考えると、ふとアホらしくなることがある。低感度の画質を重視してカメラを選ぶ場合、D3Xがあまりに高価で、ニコンの現状のラインアップでは非常に買いにくい。
 理想を言えば、D700に、高感度重視と低感度重視の2つの系統があればいいのだが・・・。

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OLYMPUS PEN Lite E-PL1s 実戦投入編
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OLYMPUS PEN Lite E-PL1s M.ZUIKO DIGITAL 14-42mm F3.5-5.6 Ⅱ

 スナップ写真や取材の際の記録写真を撮るために購入したOLYMPUS PEN Lite E-PL1s で、撮り慣れた被写体を撮影してみた。
 とある森の中にある消えない水たまり。この場所では両生類が卵を産み落とし、またイノシシが泥を浴びる。来春には偕成社から「消えない水たまり」という子供向けの本が出る。

 いつもなら、35ミリ判フルサイズセンサーのカメラを三脚に取り付け、レリーズを使ってシャッターを切るところを、今回は、OLYMPUS PEN Lite E-PL1sによる手持ち撮影だ。
 上の画像は、JPG撮って出しの状態。フォーマットを3:2に、コントラストは若干低めに設定してあるが、それらは僕の仕事をより効率的にこなすための事情であり、深い意味はない。

 結果は、まずは、僕の立場から見ると、
 iso200で撮影できる一般的なシーンに関して言えば
 細かなところに甘い面もあるが、普通に本の中で使用する用途なら、EOS5DシリーズやD3Xに高価なレンズを取り付けて撮影された画像と、大した差は出ないだろう。その差よりも、印刷の際の品質のばらつきの方が普通は大きいように思う。
 値段と重量を考えると、これは信じられないような高画質だと言える。

 次に、一般的な写真ファンの立場に立って考えてみれば、
 ある程度絞り込んで風景的なシーンにカメラを向けるにも関わらず、三脚を使いたくない人には、お勧めできる。下手に大きなセンサーのカメラで絞り込んで手持ち撮影するくらいなら、PENの方が高画質に仕上がる可能性が高い。ただし、電子ビューファインダーVF-2は、是非とも欲しい。
 もしも、カメラの操作性の良さにこだわるのなら、E-P2もできればさわって検討してみた方がいい。E-PL1sは、小型化のため仕方がないのだろうが、ダイヤルが省略されているため、時々操作にストレスを感じることがある。
 一方で、動体には、明らかに使いにくい。
 ともあれ、1つ持っていれば、非常に楽しいカメラであることだけは確かだ。
 
 

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