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マンフロット Manfrotto 190XPROB
 三脚は十分な重さの物を、というのは写真のハウツー本を開けばよく書いてあることだが、果たして本当にその通りだろうか?

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 重たい三脚には、機動力を損なわせるという大変に大きな欠点がある。
 もちろん、ほんのわずかなブレも許されないタイプの写真の場合は、機動力を犠牲にしてでも十分な重さの三脚を用いなければならないだろう。
 だが、そんなわずかなブレも許されないような撮影の機会は、現実的にはそれほど多くはない。世に出る出版物を眺めてみれば、三脚使用どころか手持ちで撮影された写真が山ほど流通している。
 だから、手持ちよりはましと考え方で、あえて軽量の三脚を持つ選択肢もあっていいだろうし、そんなことが書いてある写真の教本があってもいいのではないか。
  
 マンフロット Manfrotto 190XPROBは、脚の出はスムーズで、しかもなかなか器用にアクションをするので、植物や小さな生き物の撮影には持ってこいだと思う。
 健康な成人男性なら、片手で持ってほとんど負担にならない重さだろうから、撮影のリズムを悪くしない。カメラバッグに付属の三脚ホルダーなどにぶら下げても、バッグが三脚の重みでひどく引っ張られて、ひどくバランスが悪い感じもない。
 脚の締まり具合も確かで、20年くらい前に使用していた、見てくれはいかにも舶来でカッコイイのだが、ちゃんと締まりにくい古いマンフロットとは大違いだ。 
 
 しかし、ニコンのD700に比較的軽量なAF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-300mm F4.5-5.6G(IF)を取り付け300ミリ前後にセットして、カメラに触れないようにファンダーを覗き、レリーズを使用してシャッターを切ってみると、シャッターが切れた後にミラーショックで画面がわずかに揺れるのが確認できる。
 だから、レリーズを使用してもブレの可能性があり、あくまでも手持ちよりはマシ、という使い方になるだろう。
 この三脚は、レリーズを使ってカメラに触れないようにすることでブレを防ぐのではなく、逆に、像がぶれないようにファインダーをしっかり見ながら手で上手にカメラを握り、ブレを手で吸収するような使い方の方がいいと思う。
 それでも、手持ちよりはずっとましであることは、疑う余地もない。

 

テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真