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フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/11/30より
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PENTAX645N A645マクロ 120mmF4 ストロボ
Fuji RVP よりスキャン

 ここのところスキャンしているフィルムは、仕事として撮影した写真ではなくて、趣味として撮影したものです。
 趣味は趣味で、いずれまとめたいと思っていました。

 しかしやがて、そんなことは不可能だと感じるようになりました。
 今僕は、月に一日だけ趣味で写真を撮る自由な日を作っていますが、そんなペースではいつまとまるかもわかりませんし、その一日でさえ、時期によってはしばしば仕事の撮影に取られてしまいます。
 他の仕事の撮影中に趣味的な写真もいっしょに撮ってしまうことを考えた時期もありました。
 しかし、仕事中は仕事の目・仕事の頭になっていて、そうはいきませんでした。

 結論は、趣味の写真をまとめようと思うのならば趣味では無理であり、それを仕事にしてお金をもらいながらではなければ不可能だということです。
 僕の趣味の写真は趣味では無理だと言っているのですから、矛盾も甚だしいのですが、さてどうしましょう。
 簡単ではないことだけは確かですが、思いつくことを1つずつ試していくほかありません。
 来週上京する際には、その第一手目を指します。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。

フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/11/29より
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PENTAX645N A645マクロ 120mmF4
Fuji RVP よりスキャン

 僕が使用しているニコンのスキャナーには『マルチサンプリングスキャニング』という機能があり、それを使用することでより高品質な画像が得ることが可能です。
 それを未使用な状態を1倍とし、2倍、4倍、8倍、16倍とまるでカレー屋さんの辛さの選択のように、画質を選ぶことが可能です。

 画質を決めるわけですから、普通に考えるとその設定箇所は、インターフェースの最初の方にあってしかるべきでしょう。
 ところが実際にはずっと下の方。普段は使用しない特殊な設定をする場所にあり、それゆえに、このスキャナーを使っていても、この機能を使わなかった人もおられるのではないでしょうか。
 マルチサンプリングスキャニングを特殊な機能とした理由は、おそらくスキャンに時間がかかり、それを誰でもが使うような当たり前の機能とすると「動きが遅い」と製品の評価を下げてしまうことを懸念したのではないか、と僕は勝手に想像しています。
 当時主役はあくまでもフィルムであり、それをスキャンしたデジタル画像は主役よりも多少品質が落ちる代用品であって、多くの人にとってそこまで時間をかけて作るものではなかったことは確かです。

 そしてスキャナーの『マルチサンプリングスキャニング』の説明を読むと、以下のように書き記してあります(一部分かりやすくするために僕が内容を編集しました)。

銀塩フィルムの画像には1回のスキャンでは拾いきれないほどの高密度情報があります。マルチサンプルスキャニングは、1回のスキャンでは拾いきれない情報を複数回(最高16回)のスキャンにより徹底収集。それらのデータを基に高品質な画像を生み出すことが可能です。

 気のせいかもしれませんが、僕はこの説明から、
「フィルムってすごいんだぞ。」 
 というような、フィルムに対する敬意の念のような何かを感じます。
 この説明は、フィルムはニコンのスキャナーでは簡単にはスキャンしきれないという前提に立っていますが、普通なら、ニコンのスキャナーってこんなにすごいんだぞと書きますよね!
 なんと糞まじめな説明なのでしょう。
 ともあれ、現在は、ニコンのフィルムスキャナーはすべて製造中止になっており、代わりになるような新しい製品もラインアップしていません。スキャナーに関する部門自体がなくなってしまったという話を聞いたこともありますが、当時スキャナーの開発に携わっておられた人と、会って話をしてみたいものです。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。

フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/11/28より
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PENTAX645N A645マクロ 120mmF4
Fuji RVP よりスキャン

 デジタルカメラが登場した直後は、「デジカメでは、フィルムのようないい色がなかなか出ない!」とデジカメ画像を散々いじくりました。
 しかしそれでも、なかなか納得できる画像は得られませんでした。
 デジタルとフィルムとはそもそも別物であり、同じものを求めることに無理があり、フィルムにはフィルムの、デジタルにはデジタルの良さや使いこなしがあるのです。
 
 ところがここのところ毎日フィルムをスキャンしてみると、大前提としてフィルムとデジタルは別物であっても、デジタルをかなりのところまでフィルムに似せられることが分かってきました。
 そうか!
 僕は以前、フィルムに近づけるためにデジカメ画像を処理する技術を高めようともがきましたが、実は当時僕に足りなかったのはその技術というよりは、フィルムに関する理解が足りなかったのです。
 ここのところ毎日フィルムを見つめてみて、ようやく、
「ああ、フィルムってこんな特性なのか!」
 と気付かされ、それが分かって初めてデジカメ画像をフィルムに近づけることができたわけです。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。
NikonD800 - 2012/11/12編

NikonD800
TAMRON SP 70-300mm F/4-5.6 Di VC USD
SILKYPIX

 いつもは、風景の撮影の時にはピントを確認することなど滅多にないのに、この日は何となく拡大してみたら、画像が甘いことに気付いた。
 ピントを合わせなおしてみたが変化なし。
 ということは、疑われるのはブレ。
 そこでミラーアップをしてみたら、劇的にシャープな画像が得られた。原因は、ミラーショックによるブレだった。

 山道を登らなければならないから軽い三脚を選んだこともあるが、他にもレンズとのバランス、雲台に固定された際の角度、シャッター速度などブレやすい状況が重なったのだと思う。
 ただそれにしても、ミラーアップの前後の画像のシャープさに差があり過ぎるような気もする。ニコンD800のミラーショックが大きめである可能性もある。

 D800ユーザーは、一度ミラーアップを試してみることをお勧めしたい。
 これまでブレに悩まされたことがない人でも、実は微細なブレが発生していて、ミラーアップを使うことで一段とシャープな画像が得られる可能性があると思う。
 また、ミラーアップを使うことで三脚をかなり軽量化できるから、山に登る際などには非常にありがたい。
 ああ、もっと早くミラーアップを試してみるべきだった!
 
 
 

テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

Capture NX 2
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PENTAX645N FA645ズーム 45~85mmF4.5
RVPよりスキャン

 フィルムをスキャンする場合、色や明るさによってスキャナーに得意不得意があり、一枚のフィルムの中でも、ここはよく再現できているけど、ここはダメ、といったことが起きる。
 例えば、ある部分だけ暗くなってしまったり、コントラストが下がったり、彩度が落ちたり色が転んでしまったりする。
 これは非常にやっかいで、フォトショップなどの画像処理ソフトは画面全体を調整するのは難しくないが、ある部分だけを扱うのはとても手間がかかる。

 その点、ニコンのキャプチャーNX2のカラーコントロールポイントを使用してみると、絶大な威力を発揮する。今や僕は、このソフトなしでは、スキャン後のフィルムの画像処理などできないとさえ感じる。
 本を出版する際に、過去に何度か出版社を通してスキャンを業者に依頼し、目玉が飛び出るような高価な機械でフィルムをデジタル化したことがあるが、後処理が難しい絵柄のフィルムに関して言えば、NX2を使って自分でスキャンした結果の方が良かった。
 昔、フィルムのデュープを業者に依頼すると、ピントが悪いなど、あまり上手くないとよく言われたものだが、ピント合わせにしても、色の調整にしても、本来はカメラマンが一番経験が多く、よく知っているはずなのだ(もちんん、それが苦手なカメラマンもいるのだが)
 スキャンしたデータ以外でも、デジカメ画像から作成したTIFFやJPGデータの調整にもキャプチャーNX2は威力を発揮する。ニコンユーザーではなくても、このソフトは持っておくべきソフトだと思う。

 僕はスキャンにはニコンのED8000を使用しているが、そうしたニコンのスキャナーを使用すれば保存時にニコンのRAWデータ・NEF形式を選択でき、キャプチャーNX上でRAWデータとして画像を調整することができる。
 そこまで可能なのに、ニコンがスキャナーを切り捨ててしまったのは、実に勿体ないと感じる。
 新しいものは出さなくても、或いは担当が一人だとか、さらにプロサービスのみとか実に細々で構わないから、せめてED8000くらいまではサポートを続けてほしかった。


 

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