FC2ブログ
水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/26より
12-1222-02s-s16.jpg
Fuji RVPよりスキャン

 自分で撮影したフィルムをスキャンしてデジタルデータとしてコピーをする際に、色に関して言うと、一番難しいのは青系です。フィルムの色が、デジタルではどうしても出ません。
 僕は海には潜らないのですが、おそらくフィルムで撮影された海中の写真を元のフィルムの通りにデジタル化をするのは、非常に難しいのではないかと思います。
 同じ水中でも、今日の画像のように水に青みがなければ、デジタル化は簡単。
 元のフィルムと見比べても、特に何の不満も感じないデジタルデータが出来上がります。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。

フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/22より
12-1219-02s-s16.jpg
FujiRVPよりスキャン

 僕が感じるフィルムとデジタルの最大の違いは、コントラストです。
 フィルムの場合、全体的には緩いように感じられても、部分を見るとそれなりにコントラストがあります。
 デジタルの場合は逆に、全体的にはコントラストがあるように見えても、部分を見ると、コントラストが不足しがちです。
 その不足する部分のコントラストを上げようとすると、今度は全体が硬くなりすぎて破綻してしまいます。特に赤や黄色が画面の中に多く含まれる場合に、その傾向が強くなります。
 飽和してしまうわけです。

 フィルムをスキャナーでデジタル化する場合にも、同様のことが言えます。
 とにかく、フィルムのコントラストをデジタルで再現するのが難しいのです。
 そこで、ニコンのソフト・キャプチャーNX2のカラーコントロールポイントを使います。
 画像全体のコントラストは弱めに調整しておき、コントラストが欲しい部分だけを小さく選択して、そこだけコントラストを上げるのです。
 今日の画像の場合、小さく写った鳥の部分だけを選択してコントラストを上げることで、原版の全体の柔らかさと部分の強さを再現しました。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。


フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/21より
12-1219-04s-s16.jpg
FujiRVPよりスキャン

 フィルムをスキャナーでデジタル化してみると、フィルムっていいなと感じるわけですが、逆に、これデジタルやったらなぁ・・・というものもたくさんあります。
 今日の画像はまさにそんな例。
 そうしたフィルムはボツであり、スキャンして残すほどのものではないので最初からスキャンしないのですが、一枚だけやってみました。
 被写体の距離が遠すぎるケース、物がシャープに写りにくい光線条件下など、条件が悪い時は、たいていデジタルの方がよく写ります。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。

フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/20より
12-1219-03s-s16.jpg
KRよりスキャン

 フィルムをスキャンしてデジタル化すると、その品質の差が、ルーペを使用してフィルムを見つめている時よりもはっきりと感じられます。
 35ミリ判と645判の違い。フィルムの銘柄の違い・・・・。
 コダクローム64の場合、35ミリ判とは思えないような粒子の強さが特徴です。

 デジタルの中では、シグマのカメラが搭載しているセンサーがコダクロームの画質に近いと言われていますが、もしも同タイプのセンサーを採用した35ミリ判フルサイズセンサーのカメラが登場したなら、是非購入したいと思っています。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。

フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/19より
12-1218-01s-s16.jpg

FujiRVPよりスキャン

 フィルムの時代は、写真を貸し出したり打ち合わせをする際は、ライトボックスの上にのせたフィルムを見せていました。
 すると、35ミリ判と645判とでほぼ同じ構図の写真を撮り両方同時に見せた時に、まず間違いなく645判のフィルムが選ばれました。

 さらに言うと、35ミリ判のフィルムを645判のカメラで複写したものとオリジナルの35ミリ判とを同時に見せると、複写の方が選ばれたことさえありました。複写をすると画質は劣化をするわけですから、画質が悪い方が選ばれたわけです。
 つまり、プロが大きなフィルムを使った理由は画質の良さもありますが、プレゼンをした時にただ大きい方が訴える力があったという面も多分にあります。
 デジタルでは、モニターに映し出せば、センサーのサイズが35ミリ判フルサイズであろうがAPS-Cであろうがフォーサーズであろうが同じサイズに見えるわけですから、そう言う意味での大きなセンサーのカメラの優位性はなくなりました。

 ではデジタルのサンサーのサイズの違いから生じる画質の差はどうなのでしょう?
 フィルムをスキャンしてみると、35ミリ判と645判とでこれほどに画質が違うのかと改めて驚かされます。今日の画像は35ミリ判からのスキャンですが、35ミリ判の場合は画質的に少々厳しく、細かいところが最初から写っていないのですからどうにもなりません。
 一方でデジタルカメラのセンサーサイズの違いから生じる画質の違いは、フィルムほどは大きくないことだけは確かです。センサーは大きな方が画質がいいのですが、フィルムの時代よりも妥協しやすくなりました。
 
FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。
 
フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/18より
12-1216-01s-s16.jpg
PENTAX645N FA645ズーム 45~85mmF4.5
Fuji RVP よりスキャン

 僕は、お話を作りながら一枚ずつ新たな写真を撮影します。
 したがって、そのお話の中の前後の写真との兼ね合いで次の一枚のイメージをしっかりと固め、決め打ちします。
 一ヶ所でいろいろなバリエーションを撮影することは滅多にありませんし、その決め打ちしたい自分のイメージに近づけることに時間がかかることはあっても、何が自分のイメージなのかが固まらず迷うことは滅多にありません。
 ただ、このフィルムに関しては、イメージを固めるのに随分迷った記憶があります。
 決め打ちをする理由はそれが好みだからですが、他にも、フィルムの時代はフィルムのコストが高くて、色々なバリエーションを撮影するだけのお金がなかったこともあります。

 フィルム代も現像料も不要なデジタルカメラになってからは、以前よりも色々なバリエーションを撮影するようになりました。
 それがデジタルだからなのですが、その他の理由として、目の前の仕事に追われ、心の中にしっかりとお話ができていないこともあげられます。
 どちらがいいのでしょう?
 それは人によりけりなのですが、僕は、今後はフィルムの時代に戻していきたいと思っています。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します


 
フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/17より
12-1214-05s-s16.jpg
PENTAX645N FA645ズーム 45~85mmF4.5
Fuji RVP よりスキャン

 デジタルカメラの登場以降、本当の意味で、写真に感動したことはありません。
 70点~95点くらいの写真はデジカメの登場で増えたと思うのですが、100点~120点くらいの写真は全く見かけなくなってしまったように感じます。
一時的に、うぉと思っても、やがて飽きてしまうのです。
 自分が過去に撮影したフィルムを毎日少しずつですがスキャンしてみると、それがなぜなのかが多少分かってきたような気がします。
 フィルムで写真を撮っている時の緊張感は、不便なフィルムという手法でしか得られないのです。
 もしも本当に表現力のある写真家になろうと思うのなら、フィルム(ポジ)を多少でも使った方がいいような気がする今日この頃です。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。


フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/16より
12-1214-03s-s16.jpg
PENTAX645N A645マクロ 120mmF4
Fuji RVP よりスキャン


 フィルムをスキャンをする際には、その絵柄によって、スキャン後の画像調整が難しいものと簡単なものがあります。そしてそれは、実際にやってみなくても、元のフィルムを見ればだいたい分かります。

 ただたまに、その予測を裏切り思いがけずスキャンが難しい写真があり、今日のこのフィルムはそんな写真でした。
 花弁のコントラストがどうしても再現できませんでした。
 僕はあまり花の写真を撮らないのですが、ポジで撮影した花の写真をスキャンしてデジタル化するのって、とても難しいですね。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。

フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/14より
12-1130-02s-s16.jpg
PENTAX645N A645マクロ 120mmF4 Fuji RVP よりスキャン

 ニコンのフィルムスキャナーをマルチサンプルスキャニングの最高画質に設定しても、人によってはスキャンに時間がかかるだけで、ほどんど画質が変わらないという方もおられますが、僕は全く別次元の画質が得られると感じています。
 特に、黒っぽい物体の質感が全く違います。
 つまりそれが効果的な絵柄とそうではない絵柄があり、僕が好きな写真には、マルチサンプルスキャニングが有効な絵柄が多いのです。

 645判のフィルムの場合、マルチサンプルスキャニングの最高画質に設定すると、一枚のフィルムをスキャンするのに約45分を要しますが、その間に、セットしたフィルムが動いてしまいブレが生じるケースがあります。
 645判のフィルムは、ホルダーにセットして、押さえて軽く固定した上で、左右に引っ張ってたるみを取りますが、その一連の操作が悪いと、しばしばぶれてしまいます。
 たるみが大きなフィルムは、たるみを取るために無理な固定を強いられる結果、スキャン中にぶれやすくなります。
 
 また、ゴミが多く付着したフィルムは、スキャンをするとゴミも一緒に写り込んでしまうので、後でパソコン上でゴミを消す作業でとても面倒なことになります。
 ポジの場合、マウントしたフィルム(特にプラスチックのマウント)には、しばしば大量のゴミが付着しています。僕はある方のアドバイスで、フィルムは一枚ずつ切り出して、硬めの透明な袋に入れていたので、その点はほとんど問題なし。むしろ時間がたったフィルムの方が静電気が収まるためか、ゴミが付着しにくくなり扱い易い傾向があります。
 
 反らないように、ゴミがつかないように・・・
 フィルムの保存って、重要なんですよね。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。


フィルムスキャンの話 - FACEBOOK 2012/12/11より
12-1126-01s-s16.jpg

フジRVP

 フィルムをスキャンしても、最初に得られる画像は、元のフィルムとはかけ離れた画像になります。そこで画像処理によって、色やコントラストを元のフィルムに近づけていきます。
 フィルムの絵柄によって、その調整が易しいものもあれば、難しいものもあります。
 僕の場合、まずはフォトショップで大まかに色とコントラストを調整し、次にキャプチャーNX2で細部を調整します。

 時々、その手順ではどうにもならないくらいに絶望的に原版とはかけ離れた画像が得られる場合があります。
 その場合は、スキャンによって得られたTIFF画像をシルキーピクスで開き、カラーを扱ってみます。例えばフジのRVPの緑がどうしても出ない場合は、カラーの中の「記憶色1」または「記憶色2」を試してみます。
 すると、それだけの操作で、見事にフィルムの色が再現される場合があります。

FACEBOOKで発表したスキャンデータを、順次このブログに再掲載します。