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水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
3Dトラッキング
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NikonD7100 AF-S VR Zoom-Nikkor ED 70-200mm F2.8G(IF) SILKYPIX

 うちの犬は、とにかく新しいものが大好き。
 初めての人も嫌いではないし、初めての場所に連れて行くと大喜びするし、遠出の際に車に荷物を積み込めば、それを感じとってソワソワする。
 それから、新しいおもちゃ。
 生後3ヶ月くらいの頃だったか、僕が、以前撮影で使用したサッカーボールを処分しようと思って運んでいるのを見つけた時には、初めて目にしたものであるにも関わらずひどく興奮した。
 そこで転がしてみたら、狂ったように追いかけた。

 ドッグランに犬を連れて行き、人が蹴ったボールを全速で追いかける姿を撮影してみた。
 ニコンD7100に望遠ズームレンズを取り付け、明るさの調整は、あらかじめ手動で決めておく。
 ピント合わせは、ニコンの3Dトラッキングを使った全自動。
 3Dトラッキングというのは、一旦ピントを合わせたら、被写体が移動してもそれをカメラが自動的に追いかけながらピントを合わせ続けるというニコン独自の技術だ。
 先月も、犬を被写体に3Dトラッキングを試し、その際にはあまり結果が良くなかったのだが、今日はかなりの成績だった。
 先月と今回の違いは天候だ。先月は曇り。今日は晴れ。曇るとコントラストが弱くなるので、カメラが被写体を検出できにくくなるのだろう。
 撮影中は、ピントがちゃんと合っているのかどうかが分からなくなることも多々あるのだが、そんなことは一切気にせず、カメラを信じて、全速で駆ける犬が着地をした瞬間とか、一番高く跳ねた瞬間とか、とにかくタイミングを捉えることのみに集中してシャッターを押す。
 もちろん、カメラがピントを外すこともあるが、3Dトラッキングがある程度被写体を追いかけることができる条件の時には、よほどに手動でのピント合わせに自信がある人以外は、カメラ任せにした方が、平均で言えば結果が良くなる可能性が高いだろうと思う。

 動く被写体をカメラが自動的に検出して、同じ場所にピントを合わせ続ける同様の機能は、ミラーレスと呼ばれるタイプのニコン1V3にも搭載されているのだが、実は、ちょっと試した範囲では、1V3の方が格段にすごい。
 こちらは紛れもない実用レベルであり、明らかに人の能力を超えていると思われるので、いずれ本格的にテストしてみたい。

武田晋一のホームページ・水の贈り物・撮影日記より

テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

CaptureNX2 と SILKYPIX Developer Studio Pro 6
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CaptureNX2
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SILKYPIX Developer Studio Pro 6

 同じ画像(RAWデータ)を違うソフトで処理をした2枚の画像。上がニコンのCaptureNX2による処理で。下がSILKYPIX Developer Studio Pro 6による処理。

 NX2の方が色に濁りがない。したがって、スタジオで撮影した生き物の標本的な写真の処理などには、NX2が適する場合が多い。だが味や色気に欠ける嫌いもある。
 SILKYPIXの方は、どんなに色を操作しても除去できない濁りが入る。それが味になる場合もあれば、嫌味や抜けの悪さにつながる場合もある。
「ライカのレンズで写真を撮ると、ガラスに少し色がついているんじゃないか?と言いたくなるような微妙な濁りが入り、その味わいが何とも言えずいい。」
 と主張する方がおられ、僕も同感なのだが、SILKYPIXの仕上がりは、ちょっとライカっぽいなと思う。

 同じ元画像なのにSILKYPIXの方が、ボケがいい印象を与える。
 フィルムの時代は、カメラは単なる暗室であり、写真のボケ味はレンズによってのみ決まっていたが、デジタルになってからは、カメラに搭載された画像処理ソフトの影響もある。
 一方でNX2は、シャープで力強い画像になる。この特徴も、やはりスタジオで撮影した生き物の標本的な写真の処理に適する。

 SILKYPIXの方がハイライトからシャドーまでが滑らかにつながり、暗部が汚くつぶれにくい。
 この特徴は、風景の撮影に適する。風景の場合、接写や物の撮影と比べて広い範囲を撮影する結果、暗部から明部までより幅広い明暗が画面に含まれることが多く、それらが滑らかにつながることが重要になる。
 NX2では、暗部がストンと落ちる。それが力強さに結び付くこともあれば、汚く感じられることもある。その暗部の落ち方の程度はカメラによっても異なり、D3やD700やD3Xあたりの世代のカメラではより顕著であり少々扱いにくかった。したがって僕はほぼすべての画像をSILKYPIXで処理していたのだが、その後発売されたD800ではかなり扱い易くなり、今年になって購入したD7100、D610では、特段気難しさを感じなくなった。

 僕の場合、風景の写真では、ほぼ100%SILKYPIX。スタジオで撮影した物的な被写体の写真では、主にNX2。
 マクロレンズを使用した小さなものの写真などのケースでは、状況によって両者を選択する。
 マクロレンズで接写をする場合、僕は、近景、中景、遠景が1つの画面の中に存在するように画面構成し、中景の印象で画面をコントロールしようとするのだが、その場合は、中景のボケ味は重要な要素なので、ボケがきれいなSILKYPIXを選びたくなる。
 だが、近景+遠景のシンプルな画面構成の画像の場合は、ボケ味の要素がなくなってしまうのでNX2を選ぶ場合が多い。それから、とにかくシャープに仕上げたい時と色の抜けを重視したい場合にもNX2を選ぶ。

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