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水辺の写真家・武田晋一のホームページ 『水の贈り物』 と合わせてご覧ください。
作例写真のあり方

NikonD700 AF-S NIKKOR 24-70mm F2.8G ED iso800

 インターネット上の公のサイトに撮影機材に関する記事が掲載され、そこに作例があると、それに対して時々、
「写真が下手過ぎる。お粗末すぎる。」
といった内容の書き込みがある。
 そしてそんな書き込みに対して、あるカメラに関するテクニカルライターさんが、
「機材のテストのための作例と作品とは全く別のものなのに、その区別がついていない人がいる。」
 と指摘をしておられるのを読んだことがある。
 機材をテストするために写真を撮るのなら、機材の性能が分かりやすいようなシーンにカメラを向ける必要があり、それは絵になる写真を撮ることとは違う。だから僕も、機材をテストする際には道具の癖が出やすいようなシーンを選ぶし、たとえばレンズをテストする時には、必ず周辺光量の低下の具合が分かりやすいシーンや歪曲収差がはっきりするシーンにレンズを向けてみる。

 一方で、そのライターさんの主張に、僕はどこか同意できない気持ちもある。
 というのは、機材の性能の違いを浮き彫りにすることに最も特化した撮影は、テストチャートを写してみることだが、テストチャートでは分からない部分が間違いなくあるから。同様に、作例作りではなく作品作りをしてみなければ、その機材について語ることなどできないような気がしてならない。
 だから、機材に関する作例は、同時に作品としても成立していなければならないような気がする。 

 僕のテーマは水辺の自然(生き物)なので、水辺で作品作りをする時には特に理想が高くなるし、その結果ただ像が写っているかどうかだけでなく空気感や水の質感までもを表現しようともがくのだが、そんな風にカメラマンが本当に撮りたいものをがんばって撮ろうとしなければ分からない機材の性能がまぎれもなく存在するように思う。
 そして、そんな部分を、多くの機材に関するレポートが、確かに軽視し過ぎているような気がしてならない。 
 

テーマ:★カメラ&レンズ・機材 - ジャンル:写真

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